2024年、シェイクスピアの名作『ハムレット』をフェミニズムの視点から再解釈した演劇『ハムレットの女たち』が上演されます。この作品は、演劇団体&Co.が主催し、国際的な共同リサーチが行われる一大プロジェクトです。このプロジェクトに必要な資金を集めるため、株式会社パルコが提供するクラウドファンディングサービス「BOOSTER」を通じて挑戦が始まりました。
芸術団体・&Co.は2022年に設立され、特定の個人に限定されない多様な才能が交わる創作の場として注目を集めています。今回の演劇『ハムレットの女たち』は、シェイクスピア原作の深いテーマを現代的な視点で再解釈しており、特に女性の視点から考察します。この新たな取り組みは、インドの俳優・演出家であるソチ・ラマパティ・ドゥイヴィッド氏をリサーチ・パートナーに迎え、国際的な視野から行われます。
しかし、なぜ今『ハムレット』なのでしょうか。シェイクスピアの業績は、時代を超えて今もなお多くの人に影響を与えていますが、特に女性に関する描写は様々な議論を呼んできました。&Co.では、こうしたシェイクスピアの作品に対する新たな目を持ち込み、女性の視点からの深い問いかけを行います。ソチとのコラボレーションによって、日本とインドからの多様な声が集まり、さらに豊かな議論が展開されることでしょう。
プロジェクトは現在クラウドファンディング中で、募集期間は2024年9月30日までとなっており、目標金額は120万円です。この資金は、リサーチの実施や台本執筆、稽古のために使用されます。ファンの皆さんからの支援は、演劇を盛り上げるだけでなく、この国際共同リサーチの重要な役割も果たします。
今後のスケジュールとしては、2024年8月にオンラインでリサーチとディスカッションが行われ、その成果を基に9月に上演台本が作成されます。稽古が開始される2024年9月には、ソチが来日して日本のチームとの共同作業が進む予定です。そして、いよいよ2024年10月には、三鷹のSCOOLにて上演が予定されています。
公演は2024年10月4日から6日の3日間、4回にわたり行われ、出演者には今井えにか、柚木佑美、和田華子といった才能あるキャストが名を連ねています。リサーチ・パートナーとしてのソチの存在は、作品に新たな次元をもたらし、単なる上演にとどまらない深い成果が期待されます。
また、クラウドファンディングのページでは、参加しやすいリターンも用意されており、支援者はプロジェクトの成功に貢献することができます。&Co.の新たな挑戦に、ぜひ応援の手を差し伸べてください。詳細はプロジェクトページ(https://camp-fire.jp/projects/view/779660)をご覧ください。
この素晴らしいプロジェクトが成功し、国際的な文化交流を通じて新たな演劇の可能性が広がることを心より期待しています。