地域史に迫る一冊が刊行
尼崎市立歴史博物館から、待望の年度刊行紀要『地域史研究』第125号が登場しました。この紀要は、地域の歴史的な調査研究を広く公表することが目的です。最新号でも、尼崎地域における様々な歴史的トピックが取り上げられています。
巻頭グラビア:戦後尼崎の映画と演劇
第125号の特徴として、巻頭グラビアには「戦後尼崎の映画・演劇」というテーマの特集が組まれており、関連資料が多く掲載されています。この特集によって、地域における映画と演劇の発展の歴史を振り返ることができるでしょう。特に、戦後の文化的変遷を追うことで、地域社会の変化も浮かび上がってきます。
尼崎の劇場・映画館の歴史
また、本号には尼崎の劇場や映画館の歴史に関する論文も収録されています。この研究は、地域のエンターテイメント文化を深く掘り下げ、尼崎がどのようにして文化を育んできたかを理解する手助けとなるでしょう。地域の人々の生活や価値観がどのように反映されているのか、その背後にある物語にも注目です。
新たな視点:座談会形式の研究
さらに、本号では尼崎藩についての最新研究が特集されており、複数の研究者による座談会形式での対談の内容も収められています。専門家たちの生の声を聞くことができる貴重な機会であり、歴史研究が進む中での人気のテーマについての知見を得ることができます。
青山幸成についての研究ノート
この座談会メンバーのひとりが執筆した「青山幸成」に関する研究ノートも、注目に値します。地元の藩主であった彼の人物像を掘り下げることで、より深い歴史理解が促されます。たった一人の藩主の視点を通じて見る歴史は、地域の複雑な背景をより明確に浮かび上がらせてくれます。
ユニチカの贈与資料と修復作業
また、令和4年(2022年)にユニチカ株式会社から寄贈された資料も紹介されています。大日本紡績株式会社の重役会議録をはじめとする貴重な史料は、地域の経済史や産業史の理解を深める上で役立つでしょう。さらに、これらの資料がどのように修復されているかについての報告もあり、文化遺産保存の重要性についても考えさせられます。
まとめ:古代から現代へ
『地域史研究』第125号を通じて、古代から現代までの多様な歴史にふれることができます。歴史の学びを深めるだけでなく、地域への理解を深める良い機会となることでしょう。地域の歴史に興味のある方々にとって、この一冊は手元に置いておく価値があるものです。
本誌はA5判146頁、550部が印刷されており、価格は850円です。尼崎市内の公共図書館や大学図書館をはじめ、尼崎市立歴史博物館の地域研究史料室「あまがさきアーカイブズ」で購入可能です。