東京都が注目するBLUABLEの新しい取り組み
株式会社BLUABLE(以下「BLUABLE」)が、東京都の「吸収・除去系カーボンクレジット創出促進事業」に採択された。この事業では、新たなブルーカーボン技術を用いて海藻を深海に沈め、CO₂を長期的に固定することを目指す。実施は東京都の島しょ海域で行われる。
BLUABLEの技術とは?
BLUABLEはこれまで、自社開発の「藻場創生キット」を使い、藻場の創生に向けた安価で再現性の高い手法を研究してきた。今回の実証事業では、成長した海藻をそのまま粉砕せずに深海に沈設し、炭素を100年以上固定する新しいアプローチを採用している。この技術が成功すれば、従来の沿岸部での藻場創生活動では達成できない規模でのCO₂吸収と隔離が可能とされている。
取り組みの背景
東京都の島しょ地域は、地理的に特性があり、大陸棚が狭く、沿岸からすぐに深海に到達することができる。これにより、移動時間が短縮され、効率的なCO₂除去が実現する。BLUABLEはこの特性を活かし、国内初の深海ブルーカーボンによるクレジット創出モデルの確立を目指している。
吸収・除去系カーボンクレジット創出促進事業とは?
このプログラムは、東京都が推進するもので、農林水産分野におけるCO₂吸収・除去技術を有するスタートアップを選定し、実証事業に対して経費負担などの支援を行う制度である。BLUABLEは水産業分野における取り組みとして評価され、採択に至った。
BLUABLEについて
BLUABLEは、カーボンクレジット創出販売事業やブルーカーボンの申請代行を行い、藻場造成に関する事業や環境コンサルティング事業にも取り組んでいる。今後の活動が高く期待される企業である。
まとめ
BLUABLEの新しいブルーカーボン技術は、気候変動対策において重要な役割を果たすことが期待されている。海藻を深海に沈めるこの手法は、長期的なCO₂固定を実現し、環境保護活動を新たなレベルへ引き上げる可能性を秘めている。今後の進展に注目が集まる。
BLUABLEの公式サイトはこちらで、さらなる情報を確認してみてください。