飲食業界の革新を目指す新著の登場
飲食店経営と店舗コンサルティングを行う株式会社APカンパニーの代表、米山久氏が自らの経験と理念を凝縮した著書『ありきたりじゃない新・外食』を2月3日に商業界から発売しました。この本は、新しい外食の形を志し、飲食業界における第6次産業の重要性を訴えるものです。
第6次産業とは
「第6次産業」とは、生産(1次)・加工(2次)・流通販売(3次)を一貫して行うビジネスモデルで、これにより消費者のニーズに応えながら生産者の収益を最大化させることを目指しています。他業種ではユニクロやIKEAがこのモデルを成功させていますが、飲食分野ではまだその実現が難しい状況でした。そんな中、APカンパニーは自社の養鶏場や漁船を持ち、生産者と消費者を直接結ぶ新しい形のビジネスを展開しています。
減少する中間流通
新鮮な地鶏や魚を提供することで、顧客からの支持を集めている同社。中間業者を排除することで、消費者に直接新鮮な素材を届ける仕組みを整えています。この取り組みにより、生産者の収入と雇用の安定に寄与し、さらには地域活性化にも繋がっているのです。
驚異的なリピート率
APカンパニーが展開する居酒屋チェーン「塚田農場」や「四十八漁場」は設立から10年で117店舗以上を抱えるまでに成長しました。これは、顧客満足度を高めるための付加価値を生む努力と、店舗の規模拡大が共存した結果です。このリピート率の高さは、接客やスタッフ教育における独自のアプローチにも起因しています。
書籍の概要
著書『ありきたりじゃない新・外食』では、創業から現在に至るまでの経緯と共に「食の第6次産業」について詳細に語られています。内容には、「中間流通をぶっ潰せ!」や「生産者の想いをお客さまに伝えるトーク」など、具体的な実践例も多数紹介されています。また、顧客を再来店させるための接客サービスについても重要なポイントが挙げられています。
産業再生のための挑戦
APカンパニーは、今後も日本の第一次産業を再生させるための取り組みを続け、閉塞感を打破するための新しい施策を提案していくとしています。これらの努力には、地域経済の活性化とともに、持続可能な食のシステム作りが含まれます。
『ありきたりじゃない新・外食』は、これからの外食業界を考えるすべての人にとって、必読の一冊です。消費者としての視点や飲食業を営む方々にとって、新たなビジョンを提供してくれる内容が詰まっています。
本書についての詳細
- - 書名: 『ありきたりじゃない新・外食』
- - 著者: 米山久
- - 出版: 商業界
- - ページ数: 240ページ
- - 価格: 1500円
興味がある方は、ぜひ手に取ってご覧ください。