ピーター・グリーナウェイ監督の作品が日本初放送！『シネマメンバーズセレクション』

英国アート映画の革新者、ピーター・グリーナウェイ

洋画専門チャンネル『ザ・シネマ』は、6月10日から12日にかけて、英国アート映画界の巨匠ピーター・グリーナウェイ監督を特集します。この企画では、彼の作品から厳選された3本の映画が、日本初放送されるという素晴らしい機会が訪れました。

微妙な美と下品が交差する『英国式庭園殺人事件４Ｋリマスター』

最初に紹介されるのは、グリーナウェイ監督の長編デビュー作『英国式庭園殺人事件４Ｋリマスター』です。作品は、絵画のように美しいシンメトリー構図と鮮やかな色調で、イギリス貴族の表と裏を描き出します。その独特のスタイルに瞬時に引き込まれることでしょう。放送日は6月10日と23日。流れる映像は、まるで時を超えた美術館の一室を覗いているかのようです。観客は絵の中に隠された完全犯罪の謎を解き明かす旅に誘われます。

作品の解説

監督のピーター・グリーナウェイは、その映像美から「視覚の魔術師」と称されるようになりました。作品の中で、彼は美しくも下品な面を持つ英国貴族たちの生き様を描き、視覚的な驚きだけでなく、深いメッセージも届けます。

グロテスクな美を追求する『ZOO』

続いて放送されるのは、双子の動物学者を主人公にした衝撃作『ZOO』です。この作品では“腐敗”に魅入られた二人の動物学者が、悲劇を契機に腐敗した生物や食物を観察し、その映像を通じて美と醜が交錯する様を描きます。放送日は6月11日と24日。グリーナウェイの巧みな構図に心を奪われることでしょう。

作品の解説

『ZOO』は、見る者に深い考察を促します。動物や食物の腐敗を映し出す映像美は、一見するとグロテスクですが、そこには考え抜かれた美が潜んでいます。観客は、映像を通じて何に美しさを感じるか、問いかけられることになるでしょう。

数字が象徴する運命のサスペンス『数に溺れて４Ｋリマスター』

最後に、祖母、母、娘の同じ名前を持つ女性たちが織りなす“死のゲーム”を描いた美的サスペンス『数に溺れて４Ｋリマスター』が放送されます。この作品は、数字を巧みに散りばめながら展開され、映画全体がまるでゲームのように展開されます。放送日は6月12日と25日。観客を引き込み、心躍るサスペンスが待っています。