クマ出没情報を可視化!Aisometryの成果発表会
2026年1月24日、福島県会津若松市にて「アオタケプロジェクト2026年 成果発表会」が開催されました。このイベントでは、東京大学と会津大学の研究開発メンバーによって設立されたスタートアップ、株式会社Aisometryがクマ出没情報を可視化するダッシュボード「FASTBEAR」と、開発中のクマ検出AIカメラ「SENTINEL」を発表しました。今回の発表会には、会津若松市長をはじめとした地域関係者やメディアも参加し、注目が集まりました。
Aisometryの取り組み
Aisometryは、経済産業省の支援を受けつつ、AIとデータを活用して地域課題の解決に取り組む企業です。FASTBEARは、全国47都道府県のクマ出没情報をリアルタイムで収集・整理し、可視化するサービスで、2025年12月に正式公開されました。このプラットフォームは、クマ出没情報を地図やタイムライン形式で分かりやすく表示します。
また、SENTINELは、AIを利用して市街地近くでクマの侵入を自動検知する低コストの監視カメラです。これらの技術により、クマ出没に対する初動体制をより迅速かつ正確にすることが可能になります。
具体的なプレゼンテーション内容
発表会では、実際のデモ映像が上映されました。FASTBEARは実際に稼働している様子と、SENTINELによる検知フローを示し、クマ出没情報を収集し、可視化、共有する一連の流れが具体的に示されました。この取り組みは、獣害対策を「現場の経験と勘」に頼るのではなく、データに基づいて判断できる仕組みへと進化させることを目指しています。
その後の懇親会では、自治体職員や関係者がFASTBEARを実際に操作し、どの部署で利用できるか、防災や警察との連携方法、実証実験の地域選定について具体的な議論が交わされました。これは単なるアイデア紹介にとどまらず、実際に利用する視点での議論が行われた点が、発表会の大きな特色となっています。
FASTBEARとSENTINELの期待される効果
FASTBEARは、既に多くのメディアに取り上げられ、特に地方自治体からは「非常に便利なシステム」と評価されています。また、SENTINELは、クマをリアルタイムで検知することで、多くの住民に迅速な注意喚起ができ、これまで手作業で行われていた初動が大幅にスピードアップするでしょう。
今後、Aisometryは、地域での実証実験や、自治体・関係機関との連携を進め、FASTBEARとSENTINELを社会インフラとして定着させることを目指しています。クマ出没という深刻な課題に対し、新しい獣害対策の標準を構築する取り組みが期待されています。さらに、データを元にした新しい基盤作りは、クマ出没対策だけでなく、他の地域課題にも応用可能であり、市場における影響力は計り知れません。
会社概要
株式会社Aisometryは、経済産業省の「未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業」の枠組み内で活動しており、地域課題に直結するAI・データ技術の社会実装に取り組んでいます。今後の展開が非常に楽しみな企業です。