フォーミュラE、新しい時代を迎える
2025年1月13日、フォーミュラEは新たなCFO(最高財務責任者)としてマックス・アドキンス氏を任命することを発表しました。現CFOであるマイク・パパディミトリウ氏は、約10年にわたりフォーミュラEの成長に多大な影響を与え、その後2025年2月に退任する予定です。
マックス・アドキンス氏の経歴
アドキンス氏はこの役職に就く前、ヴァージン・メディア・アイルランドでCFOを約3年間務めていました。さらに、2014年から2021年にはリバティ・グローバルにてコーポレートファイナンスやインベスターリレーションズの責任者として経験を積んでおり、幅広い知見を蓄えてきました。特に、2024年にはリバティ・グローバルがフォーミュラEの株式を買い増し、持ち株比率を65%に引き上げ、筆頭株主となったことも注目されています。
パパディミトリウ氏の功績
マイク・パパディミトリウ氏は、2014年9月のフォーミュラEの初レース以降、重要な役割を果たしてきました。彼のもとでフォーミュラEは、24カ国134レースを開催し、世界中のファンを3億7400万人まで拡大。また、フォーミュラEは「世界最も急成長しているモータースポーツ」としての地位を不動のものにしました。パパディミトリウ氏は、フォーミュラEの商業的発展や進化に大きく貢献し、引き継ぎを経て次代へとバトンをつなぎます。
期待される新CFOの役割
新CFOのアドキンス氏は、「フォーミュラEには以前より注目していた」とし、自身のキャリアを活かして国際スポーツとしてさらなる進化を遂げることに力を注ぎたいとコメントしています。彼は、ファンに白熱したレースを届けるだけでなく、チームやパートナー企業と共に、技術の革新や電気自動車の発展にも力を入れています。
フォーミュラEのCEOであるジェフ・ドッズ氏も、新CFOの任命を喜び、「アドキンス氏が引き続きモータースポーツの成長の加速化て役立つことを期待している」と語りました。パパディミトリウ氏もアドキンス氏に対し、フォーミュラEがさらなる発展を果たすことを確信していると述べています。
フォーミュラEの意義と未来
ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、電気自動車によるFIA認定の世界選手権であり、カーボンニュートラルを実現したスポーツとして世界に誇りを持っています。テクノロジーと持続可能性を重視し、環境と人々に配慮したレースを展開している点が大きな特徴です。
これからのフォーミュラEの動向は、環境への配慮と未来の技術革新の両立をいかに進めていくかが焦点となるでしょう。これからアドキンス氏が目指す新たな成長戦略がどのように実を結んでいくのか、スポーツファンたちの期待が高まっています。