農業の未来を切り開く
2025-12-17 11:45:42

日本農業の未来を切り開く!野口憲一の野望と激論

日本の農業が抱える問題に迫る一冊、野口憲一著『コメ関税ゼロで日本農業の夜は明ける』が発売されました。この本は、農業の真の価値に光を当て、農家の経済的自立を目指しています。

著者の野口憲一氏は、自身も農家の長男として育ち、農業が直面している構造問題に対して真正面から向き合っています。戦後の日本の農政は、国民の胃袋を満たすことを優先し、農家は「豊作貧乏」から脱却できない状態が続いていました。農家の努力が報われない「やりがい搾取」という現実が広がり、多くの農家が経済的対価を得られない状況にあるのです。

そこで彼が提言するのが「コメの関税をゼロにする」という大胆なアイデア。これにより、日本の農業が本来持っている力を引き出し、世界市場での競争力を強化しようというのです。実際、アメリカやヨーロッパへの高級レンコンの輸出を成功させた野口氏は、日本の農業の高い品質を世界に知らしめる取り組みを進めています。

彼はコメの関税をゼロにすることが、日本の農業を再生する特効薬になると信じています。しかし、これに対する不安もあります。関税が撤廃された場合、日本の農業がどのような影響を受けるのか、その対策が必要です。野口氏はその時こそ、農協の本来の役割が発揮されるべきだと強調します。農協は、農家の知恵や技術を継承し、農業の発展に寄与する重要なインフラとして再定義されるべきです。

また、野口氏は「農業の価値を農家のソフトに置く」という視点を持っています。これは、農家が持つ知識や技術を大切にし、その価値を市場に認めさせることを目的としています。農家が真に自立し、経済的な対価を得られるようになるためには、農協と連携し、共同で取り組むことが重要なのです。

本書は、不況の波が押し寄せる中、日本の農業が真剣に考えなければならない課題を示唆しています。特にインフレが進行する現在、コメ価格の高止まりが続いていることを踏まえれば、より高い付加価値を持つ農業を築くための提言は、まさに今求められています。

本書は、農業法人の役員として活躍している現役農家でありながら、農業の未来について深く考察している野口氏からの熱いメッセージでもあります。農業が抱える課題を解決するために、農家の長男としての信念を持ち続ける彼の姿勢は、多くの農家に勇気を与えることでしょう。未曾有の試練を乗り越え、日本農業の夜明けを迎えるための一冊として、ぜひ手に取っていただきたい作品です。


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株式会社新潮社
住所
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220

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