医療・介護施設におけるリハビリ業務の現状とICTツールの活用
高齢化が進む中、医療や介護施設のリハビリ業務のニーズは年々増加しています。株式会社テクリコが行った調査によると、専門職としてリハビリ業務に従事する方々の75%以上が何らかの課題や負担を感じていることが分かりました。リハビリ記録や計画書の作成、情報共有に多くの時間と労力がかかり、専門職の負担が軽減されていない現状が浮き彫りになっています。
調査の背景
日本の高齢化に伴い、医療・介護の分野でのリハビリの必要性が高まっています。しかし、労働環境面では多くの専門職が負担を感じており、効率の悪さも問題視されています。こうしたニーズを受けて、リハビリ現場でのICTツール導入が進められていますが、その効果や使われ方についてのデータは少なく、テクリコは実態を把握するための調査を実施したのです。
調査の概要
調査は2025年7月25日から28日にかけて行われ、303名の医療・介護施設で働く専門職が対象となりました。その結果、リハビリ業務に従事する方々の75%以上が何らかの課題を感じており、その中でも特に「スタッフ間の情報共有」が最も高い割合で挙げられました。
ICTツールの導入状況
調査によると、リハビリ業務にICTツールを導入している施設は約35%です。導入済みの医療・介護施設では、ICTツールに満足しているという声も多く、半数以上の専門職が「ある程度満足」と回答しています。自分の業務環境におけるICTツールの役割がどのように評価されているのか興味深いところです。
リハビリ業務を支援するICTツールの要望
専門職がICTツールに求めている内容として最も多かったのは、「リハビリ記録作業の負担軽減」で58.1%がこの点を挙げ、次いで「リハビリ計画作成の省力化」や「リハビリ成果の見える化」が続きました。これにより、専門職が求めるニーズに応じたICTツールのさらなる発展が期待されます。
今後の課題と展望
一方で、ICTツールを未導入の施設では最大の障壁として「コスト」が挙げられています。導入する際の初期投資やランニングコストが大きなネックになっているようです。これを乗り越え、リハビリ業務の効率化を目指すには、業界全体での意識向上とともにテクリコのような企業による支援が欠かせません。
結論
今回の調査を通じ、リハビリ業務におけるICTツールの必要性と導入の成果が明らかになりました。専業のリハビリ職の負担感を軽減するためにも、ICTツールのさらなる普及が今後の課題です。自らの業務を快適にするための解決策が日々求められている中、我々は今後の展開を見守り続ける必要があるでしょう。
調査実施会社について
所在地:〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第3ビル23階
代表取締役:杉山 崇
事業内容:ITコンサルティング、Webシステム開発、ソーシャルアプリ開発、メディカルヘルスケア分野の研究開発など
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