早稲田大学とアスタミューゼの共同研究
突然のニュースに驚いた方も多いのではないでしょうか。早稲田大学大学院経営管理研究科の牧 兼充准教授が主導する研究室と、アスタミューゼ株式会社が共同で行う研究が、イノベーションの新たな風を吹き込むことになりそうです。この取り組みは、"スター・サイエンティスト活用パッケージ"の開発を目指して始まります。
研究の背景と目的
近年、研究開発型産業やディープテック領域において、研究者の創造性や専門性がビジネスの成長に直結することが明らかになっています。特に、「スター・サイエンティスト」と呼ばれる卓越した研究者の存在は、未来のイノベーション創出に欠かせない要素となっています。データ分析のプロフェッショナルであるアスタミューゼは、過去に世界193カ国・7億件を超える技術データを積み重ねてきた背景があり、そのデータを活用することで「スター・サイエンティスト」の発掘や評価を実務に結びつける方法を模索しています。
研究内容
本研究は以下のような要素に基づいて進められます:
1.
スター・サイエンティストの特性の解析:この研究では、スター・サイエンティストの定義と特徴をより明確にするための分析が行われます。
2.
評価モデルの構築:学術成果と産業成果を統合した評価モデルの構築を行い、企業や投資家が実際に利用できる形でのスター性を評価できる仕組みを作ります。
3.
データセットの作成:企業や大学、投資家がすぐに活用できるスター・サイエンティストのデータセットを作成します。
4.
ネットワークモデルの設計:研究者リストやネットワークモデルを設計し、各ステークホルダーに応じた有益な情報を提供します。
5.
導入プロセスの整備:投資や事業創出に直結するような導入フローを整備します。
これらの研究が進むことで、科学技術を核とした新しい社会価値の創出が期待されています。そして、昼夜を問わず研究に情熱を注ぎ込む研究者たちが、その成果を実際のビジネスにつなげることによって、産業全体の回転を加速させることでしょう。
牧 兼充准教授とは
牧准教授は、早稲田大学での長い歴史を持つ実力派です。2015年にカリフォルニア大学サンディエゴ校にて博士号を取得し、スタンフォード大学などでの客員教授の経験を持ちつつ、技術経営やアントレプレナーシップの分野で多岐にわたる研究を行ってきました。彼の専門分野は、イノベーションとその実用化に焦点を当てており、今後の研究が日本の科学技術の発展に寄与することが期待されます。
アスタミューゼ株式会社とは
一方、アスタミューゼは、世界最大級のデータベースを構築している企業です。短期から長期にわたり、イノベーションに向けた解析手法を提供し、投資家や企業から高い評価を得ています。また、社会貢献として、持続可能性や先端技術に焦点を当てたプロジェクトにも取り組んでおり、400社以上の大手企業から信頼を獲得しています。
この新しい共同研究が、研究者とビジネス界の橋渡しとなり、即実用可能な成果を導き出せることを期待しています。今後の進展にぜひご注目ください!