外国人留学生の就職判断と内定承諾理由を徹底分析
株式会社ASIA Linkは、外国人留学生に焦点を当てた人材紹介を行っており、今回は25年卒の留学生向けに内定承諾の決断に関するアンケートを実施しました。この調査では、1社から内定を受けた留学生と複数社から内定を受けた留学生、それぞれが企業選びでどのような点を重視したのかを比較し、その違いを明らかにしています。
1社内定者の重視ポイント
予想通り、1社内定で内定を承諾した留学生は、職種や自身の能力を活かせるかどうかに大きな重きを置いています。具体的には、次のような結果が出ています:
- - 希望の職種: 62.5%
- - 希望の業界: 60.4%
- - 自分の能力を活かせる仕事: 56.3%
これにより、職種の選択へのこだわりが強いことが示され、専門性や興味を優先する傾向が確認されました。
複数内定者の重視ポイント
一方、複数の内定を得た留学生は、条件面を重視する傾向が見られました。特に以下のポイントが重要視されています:
- - 希望の業界: 75.0%
- - 将来性がある: 62.5%
- - 希望の勤務地および給与・待遇: 50.0%
ここからは、企業の条件面や将来的な展望に対する関心が強いことが読み取れます。
明確な差:職種に対する重視度
1社内定者と複数内定者の間で、最も明確な差があった項目は職種への重視度です。なんと、次のような数値が示されています:
- - 1社内定者: 62.5%
- - 複数内定者: 31.3%
このデータから、1社での内定が職種の選択に強く結びついていることがわかります。
規模の大きい企業への関心
2番目に大きな差が生じたのは、企業の規模に対する意識です。1社内定者の中での大企業の重視度はわずか10.4%に対し、複数内定者は37.5%と着実に高い数値を示しました。これにより、大企業の安定性や条件面の魅力が複数内定者の中で広がっていることがわかります。
今後の企業のアプローチ方法
企業が留学生を採用する際は、1社内定者が重視する「自分の能力を活かせる職場」について具体的に説明し、入社後の活用方法を示すことで内定承諾を促進できると考えられます。特に、留学生のスキルや専門性をどう活かせるかを伝えることが重要です。
まとめ
この調査から、入社を決めた留学生は自らの職業選択において、希望職種を重視し、また自身の能力を生かせることを重視したことが明らかになりました。対照的に、複数内定を受けた留学生は、条件面や将来性を優先する傾向が見られ、求人活動が複数内定を取るための手段となっていると考えられます。企業側では、専門性を重視する留学生を逃さないよう、内定に向けたアプローチを工夫する必要があるでしょう。
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会社概要
株式会社ASIA Linkは、日本の中堅・中小企業と外国人留学生をつなげる活動を行っています。顧客企業は約200社、登録外国人は11,900人(2024年10月時点)。多様な価値観を受け入れる社会を、留学生とともに働くことで実現することを目指し、様々な取り組みを行っています。詳細は
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