日中のイノベーション協力が進化する中、スタートアップが集結したフォーラム
2025年の大阪・関西万博を視野に入れた「深圳-大阪イノベーション連携フォーラム」が、帝国ホテル大阪にて開催され、多くの企業関係者が集まりました。このフォーラムは、日中の経済交流の一環として、両国のスタートアップに新たな協力の場を提供することを目的としています。特色あるフォーラムには、中国の駐大阪総領事や、深圳市政府の関係者、さらには大手企業の幹部も参加し、日中間の連携について熱い議論が交わされました。
フォーラムの概要
このイベントは、ReGACY Innovation Groupが主催し、深セン市人民政府および深セン市科技サービス業協会と連携のもとで行われました。特に、日中国交正常化50周年を祝う目的もあり、関西地域の日中企業の協力を更に深める機会として重視されています。150名以上の参加者が、都市間の連携と産業共創の可能性について意見を交わし、各社が持つ技術やアイデアをシェアしました。
登壇スタートアップの紹介
イベントでは、深センで行われた「深センイノベーションピッチ大会2024」での受賞企業が紹介されました。日本発のスタートアップたちは、深圳の強力な製造エコシステムと連携し、将来的な共同開発の可能性を探ります。出展したスタートアップは以下の通りです。
- - ADC Mammal Computer: AIの進化を加速させる革新的な次世代3D入力デバイスを開発。
- - 株式会社Xenoma: センサー内蔵型ウェアラブル「e-skin」により、高齢者の健康管理をサポート。
- - セレンディクス株式会社: 日本初の3Dプリント住宅建築企業として、新たな住環境の可能性を追求。
いずれの企業も、深圳の高度な製造インフラや試作支援を活用し、将来的にはR&Dの拠点化や生産体制の構築を考えています。
ReGACYの役割
ReGACY Innovation Groupは、技術と市場を橋渡しする役割を果たし、日中スタートアップの共創を促進しています。同社の中国CEOである傅浩丰氏は、「深圳は製造とイノベーションが共存するダイナミックな地域で、日本の技術が融合すれば、スピーディな共創が可能になる」と述べています。彼の視点から見ても、深圳大湾区は日本企業にとって「実装される未来」が実現するためのプラットフォームとして機能しているのです。
万博を通じて広がる未来社会のビジョン
今回のフォーラムは、2025年大阪・関西万博のテーマとも関連し、持続可能な社会に向けた新たな連携モデルを提示しました。ReGACYは、今後も国境を越えた価値共創を支援し、アジアから世界に向けた未来社会の具現化をリードしていくことを表明しています。
ReGACY Innovation Groupについて
この会社は、2022年2月に設立され、企業、自治体、教育機関などと連携しながら,オープンイノベーションや新事業創出に特化したサービスを展開しています。経営コンサルティングとベンチャーキャピタルの手法を融合し、企業の課題解決をサポートしています。国際的な視野でのイノベーション戦略の構築が求められる中、ReGACYはその知見を活かし、共創による事業の成功を目指します。