北海道札幌市でのキャッシュレス決済の導入
2025年7月から、北海道札幌市の公立保育施設でキャッシュレス決済サービス「誰でも決済」の導入が本格的にスタートします。これはBABY JOB株式会社が提供するもので、保育現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として位置付けられています。
「誰でも決済」の背景
札幌市では2026年度から新たに「こども誰でも通園制度」を実施予定で、これに伴い現金のやり取りが増えることが予測されています。市はこの課題に対処するため、キャッシュレス決済の導入を決定しました。「誰でも決済」を用いることで、保育士と保護者の負担が大幅に軽減されることが期待されています。
キャッシュレス決済のメリット
これまでは、一時預かりの料金が現金で徴収されていましたが、これにより保育士は現金の管理に気を取られがちでした。また、保護者も現金を持ち歩くことが難しくなってきた近年の事情もあり、支払いの手間が課題となっていました。
「誰でも決済」の導入により、保育士は現金管理から解放され、保護者もスムーズに支払いができるようになります。このシステムでは、クレジットカードやQRコード決済といった多様な決済方法が利用可能で、敷居が低くなります。
導入に関するコメント
札幌市子育て支援課の加藤氏は、「保護者へのおつりの準備が不要になったり、現場の業務が効率化されることで、双方の負担が減るのではないか」と期待を寄せています。
支払い方法の多様性
「誰でも決済」では、VISA、Mastercard、Diners Club、JCB、American Expressといった主要なクレジットカードが使用できるほか、PayPayやau PAYなどのQRコード決済も導入されています。これにより、保護者は自分のライフスタイルに合った方法で支払いができるようになります。
未来の保育施設へ向けて
また、キャッシュレス化に伴い、保育施設が子ども食堂などの地域連携機能を持つ「多機能化」にも寄与することが期待されています。地域での絆を深める手段としても機能することが見込まれています。
BABY JOBのその他の取り組み
BABY JOB株式会社は、「手ぶら登園」という紙おむつとおしりふきが使い放題になるサービスを運営しています。このサービスは、保護者が持参する手間を省き、保育士の作業負担も軽減するため、多くの施設に導入されています。また、新たにお昼寝用コットカバーや食事用の紙エプロンのサービスも展開中で、図る保護者の支援が続いています。
まとめ
札幌市でのキャッシュレス決済「誰でも決済」の導入は、保育現場における負担軽減と業務効率化に寄与する重要な取り組みです。今後の進展に期待が高まります。