芦屋市立美術博物館で開催される特別展「山崎隆夫 その行路」
2025年9月20日から11月16日まで、芦屋市立美術博物館で特別展「山崎隆夫 その行路 ―ある画家/広告制作者の独白」が開催されます。この展覧会では、画家でありながら広告制作にも卓越した手腕を発揮した山崎隆夫の多岐にわたる業績を紹介します。彼の生誕120年を記念したこの展覧会は、山崎の「絵画」と「広告」の両方の側面から、彼の独特な美意識と実績に焦点を当てます。
展覧会の基本情報
- - 会期:2025年9月20日(土)-11月16日(日)
- - 開館時間:10:00-17:00(入館は16:30まで)
- - 休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
- - 観覧料:一般1,000円、大高生700円、中学生以下は無料(特定日には観覧料が免除)
特に注目すべきは、展覧会の内容自身が山崎の画業におよんでいます。約60年にわたる彼の作品を4期に分けて展示し、各時期を代表する作品を取り上げます。それにより、絵画という専門領域の探求が時代のモダニズムとどう結びついたのかを知ることができます。
山崎隆夫の人生と作品
山崎隆夫は、1905年に大阪で生まれ、幼少期から神戸で育ちました。彼は神戸高等商業学校に入学するも、画家としての道を志し、後に美術グループ「青猫社」を結成。独立美術協会や文展に出展するなど、名声を確立していきます。
戦後は、特に三和銀行での広報活動が際立っており、後に寿屋に移籍し、アートディレクターとして独自の広告スタイルを築きました。アートと商業の境界で新しい動きが生まれる中、山崎は芸術家仲間とともに多くの名広告を世に送り出しました。
展覧会の見どころ
1.
初の個展:関西地域の美術館では初めてとなる彼の個展。山崎の「絵画」と「広告」の両面を探る貴重な機会。
2.
約60年の画業:彼のキャリアを通して、具象から抽象へと進化する様子を見られる。
3.
広告の仕事:寿屋時代の広告制作に焦点を当て、戦後における大衆文化を象徴する作品群が展示されます。
特に注目すべきは、彼が関わった1970年の日本万国博覧会におけるサントリーパビリオンのプロデュースなど、広告界での独自の視点から見た称賛されるべき仕事です。
まとめ
本展は、絵画と広告という異なる領域で活躍した山崎隆夫の全貌を知る絶好の機会です。彼の独特な思考と美意識を再評価し、阪神間モダニズムから戦後の大衆文化へと至る彼の進化の道筋を辿ることができるでしょう。ぜひ、正規の情報や関連イベントについては芦屋市立美術博物館HPを訪れてご確認ください。詳細情報は
こちら。