教育方針に関する調査結果 - ワンダーファイ株式会社
ワンダーファイ株式会社は、年少から小学校4年生までの子どもを持つ保護者を対象に、家庭の教育方針や理念に関する調査を実施しました。この調査は、思考力を育成するアプリ『Think!Think!』や、STEAM通信教材『ワンダーボックス』を展開する同社が、毎年行っているものです。
2025年の調査では、有効回答2,833件を基に、保護者が持つ教育方針や「育てたい力」について、詳細に分析した結果が明らかになりました。
調査サマリー
教育方針の選択
「みんなができることをしっかり身に付けさせたい」と「うちの子の得意・個性を伸ばしたい」という教育方針のうち、どちらを重視するかについて尋ねたところ、結果は以下の通りだった。
- - 「A」に近いと答えた保護者:42.4%
- - 「B」に近いと答えた保護者:34.6%
さらに、23.1%の保護者が「どちらともいえない」と回答し、この割合は前年よりも3.1ポイント増加しました。この結果から、教育方針が単純な二択だけでは捉えきれないことが浮き彫りとなりました。保護者たちは、お子様の成長や環境に応じて、柔軟に考え続けていることが示されています。
学校教育への感じ方
学校教育に対する保護者の感じ方では、46.2%が「安心して任せられる」と回答した一方で、「どちらともいえない」との回答も多く見受けられました。このことは、学校教育に対する安心感や不安感が単純に割り切れるものではなく、多様な観点から受け止められていることを示しています。
育てたい力の選択
保護者が「学校教育とは別に育みたい能力」として選んだ項目では、全体で「思考力」が最も多く選ばれました。教育方針の違いによっても選ばれる項目が異なり、「みんなができることをしっかり身に付けさせたい」を重視する保護者では「問題解決力」が高い一方で、「うちの子の得意・個性を伸ばしたい」を重視する保護者は「自己肯定感」や「創造力」を選ぶ傾向が強いことがわかりました。
ワンダーファイ調査チームからのコメント
保護者との対話を通じて感じたのは、「人並みにできるようにしたい」という思いと、「子ども自身の個性を大切にしたい」という思いがどちらも自然に存在しているということです。今回の調査でも、決めかねる声が多く聞かれ、このことが教育における多様性の象徴ともいえます。
AIの普及など、変化の激しい教育環境の中で、保護者が迷いをもつのは理解できることです。しかし、こうした迷いは、子どもたちの成長を見つめながら、より良い選択を模索している過程でもあると認識しています。
今後の展望
ワンダーファイは、これらの調査結果を受けて、教育環境をどう整えていくかという視点が今後さらに重要になると考えています。保護者の迷いに寄り添いながら、子どもたちが「知的なわくわく」を持ち続けられるような場を提供していく所存です。未来の教育に対する前向きな視点を大切にして、常により良い選択ができる環境を追求していきます。
調査の基本情報
- - 調査名称:教育・知育に関するお客様調査
- - 実施期間:2025年11月7日〜11月9日
- - 調査方法:インターネット調査(オンラインアンケート)
- - 調査対象:年少〜小学4年生の子どもを持つ保護者(日本国内)
- - 有効回答数:2,833件
- - 調査主体:ワンダーファイ株式会社
まとめ
この調査結果は、教育に対する視点の多様性を理解するための重要な資料であり、今後の教育方針の模索に貴重な意義を持つものです。保護者の思いや子どもたちの未来を見据えた教育のあり方について、引き続き注目していきたいと思います。