西脇の伝統産業が生んだオリジナルマスクの魅力とその挑戦

播州織とマスク制作への挑戦

西脇市に位置する有限会社玉木新雌は、地域の伝統産業である播州織を活かして、これまでショール制作を中心に展開してきました。しかし、最近の新型コロナウイルス感染症の影響により、マスクの不足という大きな社会問題が浮上しています。この状況を受けて、玉木新雌は思い切った方向転換を決意しました。今後はマスクの制作に力を入れていくとのことです。

一点物量産主義の実現

玉木新雌が掲げる「イッテンモノ量産主義」というコンセプトは、同社が手がける全ての製品が一点物であることを目指すものです。これは、単なる大量生産ではなく、作り手の思いを込めた特別な製品を届けるという非常に魅力的な理念です。特に布マスクにおいては、ただの予防具としてだけではなく、個々の個性を表現するアイテムとしても位置付けられています。

一般受注販売の開始

玉木新雌は、4月1日から2日の間にオンラインショップで初の一般受注販売を行い、なんと2000枚のオーダーを受け付けました。受注したマスクはすべてがオリジナルで、他にはないデザインが施されているとのことです。これにより、同社はマスク制作を通じて、人々のコミュニケーションを促進する役割を果たそうとも考えています。

次回の一般受注会は4月5日（日）11:00から再開される予定で、店頭でも随時販売が行われています。生産の詳細や取り組みについては、YouTubeの「tamaki niime」チャンネルを通じても配信されていますので、ぜひチェックしてみてください。

未来への展望

玉木新雌は、あくまでマスク生産の取り組みを継続しながら、一刻も早く新型コロナウイルスの感染拡大が終息することを願っています。しかし、今後は播州織を活かした新たな商品群も展開する考えを持っており、地域の産業を守りながら新たな挑戦を続けていく姿勢を示しています。伝統と革新を融合させた玉木新雌の挑戦から目が離せません。