富山愛子の壮大な旅を振り返る写真集
1971年から52年間、世界100ヶ国以上を旅してきた写真家・富山愛子。彼女の新しい写真集『地球を訪ねる』が2024年7月31日に株式会社求龍堂から発売されることが決定しました。この写真集は、世界遺産や大自然、歴史的な建物や街並みを含む69箇所の選りすぐりの写真を収めています。
旅行の圧倒的な記録
本書のタイトルにもある通り、富山愛子は地球上の多くの国々を訪れ、その瞬間を美しい写真として残してきました。写真集は見開きごとに構成されており、富山自身の撮影地の紹介や旅のエピソードが掲載されています。彼女が実際に体験した臨場感あふれる話を通じて、読者はまるで世界を旅しているかのような感覚を味わうことができます。
の1つの魅力は、52年にわたる旅行の中で撮影された多岐にわたる世界遺産。51の世界遺産とそれにまつわる情報が明記されており、さらに旅人である富山愛子が推奨する18の場所も紹介されています。これにより、旅行好きな読者にとって、訪れるべき地の価値を学ぶ貴重な参考資料となります。
変わりゆく世界
富山愛子の写真には、時代の変化が反映されています。たとえば、1979年に自転車に乗った人々が行き交う天安門広場や、2012年に撮影されたアラスカのグレイシャー・ベイ国立公園の風景。そして2010年のペリト・モレノ氷河など、彼女がカメラを通して捉えた変化に富んだ景色が収められています。このように、変わりゆく世界を記録に残す重要性を感じることができるのも、本書の特徴です。
写真家の遺志
抽選で選ばれた美しい確かな瞬間を最後まで届けようとした富山愛子。残念ながら、完成前に彼女は病により亡くなられました。しかし、彼女の作品には平和への強い願いが込められており、地球の美しい宝物を破壊することなく、大切に思っていた思いを後世に伝えることが目的でした。この写真集は、彼女の最後の力を注いだ作品です。
さらに、富山愛子の長い旅の集大成として、今後『尾瀬にあこがれて』や『盛夏アラスカ』などの出版も予定されています。彼女の旅はこれからも続きます。
さまざまな国々の魅力
本書には、アジアのトップ観光地から北米、中南米、アフリカなど多種多様な地域の名所が収められています。アジアでは、韓国の仏国寺や中国の九寨溝、カンボジアのアンコール遺跡、バガン遺跡、そしてタージ・マハールなどが紹介されています。さらに、ヨーロッパではフランスのポン・デュ・ガールやイタリアのアルベロベッロ、ギリシャのサントリーニ島など魅力的なスポットが満載です。
北米では、ナイアガラの滝やアラスカのグレイシャー・ベイなど自然の息を呑む美しさがあり、中南米ではマチュピチュやイグアス大瀑布まで多彩な魅力が詰まっています。前述のように、富山愛子の選び抜かれた写真は貴重な記録となり、彼女自身の視点から地球の美しさを伝えています。
発売情報
- - 書名: 富山愛子写真集『地球を訪ねる』
- - 発売日: 2024年7月31日(水)
- - 定価: 3,080円(税込)
- - 発行: 株式会社求龍堂
高度な技術で印刷・製本された144ページのこの本には、243点の図版が含まれています。
富山愛子の多彩な旅の記録をぜひ手に取って、彼女が残した茶目っ気たっぷりの旅のエピソードを楽しんでみてください。旅行好きにとって、間違いなく手放せない一冊になるでしょう。