中村屋サロン美術館で『歌川広重 二つの『東海道五拾三次』展』を開催
2025年9月17日(水)から12月7日(日)まで、東京都新宿区にある中村屋サロン美術館で特別展「歌川広重二つの『東海道五拾三次』展 保永堂版×丸清版」が行われます。本展の目玉は、保永堂版と丸清版という二つの浮世絵作品を一度に楽しめる点です。この機会に、江戸時代の旅行文化や名所を描いた作品の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
歌川広重の浮世絵と時代背景
江戸時代後期において、旅の流行が広まり、名所や宿場町が浮世絵のテーマとして選ばれるようになりました。中でも、歌川広重(1797-1858)の『東海道五拾三次』は特に有名で、全55図から成るこのシリーズは、江戸から京都に至る53の宿場町の風景を描写しています。日本橋や京都の三条大橋も加えたこの作品群は、広重を一躍人気の浮世絵師に押し上げ、以降も数多くの東海道シリーズを生み出すこととなりました。
展示される二つの版
本展では、1833年に江戸で出版された「保永堂版」と、出版から16年後に丸屋清次郎の寿鶴堂から出版された「丸清版」の二つの版を並べて展示します。それぞれの版は、構図や色数、そして登場人物も異なるため、浮世絵の秘めた魅力や、その背後にある歴史的背景を知ることができます。また、出版の意図や経済状況なども大きく影響しているため、同じ宿場町を取り上げた作品でも、全く異なる趣を感じることができるでしょう。
開催概要とアクセス情報
- - 展覧会名: 歌川広重二つの『東海道五拾三次』展 保永堂版×丸清版
- - 期間: 2025年9月17日(水)〜12月7日(日)
- - 開館時間: 10:30〜18:00(最終入館17:40)
- - 休館日: 毎週火曜日(9月24日は閉館)
- - 入館料: 一般800円、高校生以下および障がい者とその同伴者は無料
- - 主催: 中村屋サロン美術館
- - 場所: 東京都新宿区新宿三丁目26番13号、新宿中村屋ビル3F
- - アクセス: JR新宿駅東口から徒歩2分、東京メトロ丸ノ内線新宿駅A6出口直結
さまざまな関連イベント
本展では、展覧会自体以外にも様々な関連イベントが予定されています。10月4日と11月15日にはギャラリートークが行われ、その内容は13:30から約45分程度のものになります。また、公式YouTubeチャンネルでは、事前に収録された動画配信が行われ、9月17日や10月8日、10月29日などの特定日には配信が予定されています。さらに、10月29日には来館者全員に月餅がプレゼントされる特別企画もあり、訪れる理由が増えることでしょう。
歴史的な浮世絵作品に身を浸し、その魅力に触れる貴重な機会をお見逃しなく。ぜひ、足を運んでみてください。