ララ・ソモス 京都公演、視覚障害を超えて音楽の力を伝える
11月26日、京都コンサートホールにて、ベネズエラの視覚障害者を中心に編成されたプロのヴォーカル・グループ「ララ・ソモス」のコンサートが開催されます。この公演は、エル・システマの特別プログラム「ホワイトハンドコーラス」から生まれたもので、視覚や聴覚に障害を持つ子どもたちが音楽を通じて表現する姿を、多くの人々に届ける貴重な機会です。
音楽教育の新たな可能性「エル・システマ」
「エル・システマ」とは、音楽を通じて子どもたちの社会性や協調性を育むことを目的とした音楽教育システムで、ベネズエラを起源とし、現在は世界各地で実施されています。このプログラムは、収入や背景に関わらず無償で子どもたちにオーケストラやコーラスに参加する機会を提供します。「ホワイトハンドコーラス」では、合唱と手歌(サインマイム)の二つの歌唱法を組み合わせ、障害を超えた音楽体験を実現しています。
輝かしい音楽の旅、ララ・ソモス
ララ・ソモスは、エル・システマの創設者であるアブレウ博士の故郷であるララ州を拠点にするプロの音楽グループで、さまざまな音楽祭に招聘されています。そのレパートリーは非常に多様で、クラシックからジャズ、民族音楽まで幅広く展開されており、高いアレンジ力と演奏技術を誇ります。2017年には初回の来日公演を果たし、その美しいハーモニーで多くの人々を魅了しました。
京都での新たな挑戦
今回の京都コンサートでは、特別ゲストとしてソプラノ歌手のコロン・えりかが参画します。えりかは視覚障害や聴覚障害を持つ子どもたちを指導しており、異なる表現方法から共にハーモニーを創り出す交流のステージが楽しみです。
演奏予定曲と詳細情報
公演の演奏予定曲には、ペドロ・エリアス・グティレの「アルマ・ジャネーラ」、アン・トニオ・カルロス・ジョビの「イパネマの娘」、中村八大の「上を向いて歩こう」などが含まれています。曲目は予告なく変更される可能性がありますので、ご了承ください。
公演の詳細は以下の通りです:
- - 日時: 11月26日(月)19:00開演(18:30開場)
- - 場所: 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ(小ホール)
- - 料金: 一般¥4,000、小中高生¥1,000(前売のみ)
- - 入場方法: KCMチケットセンター、京都コンサートホール、その他オンラインチケットで購入可能
音楽を通した社会貢献
この公演は、エル・システマの活動を関西地方の人々に広める重要な機会であり、障害を持つ多くの子どもたちに希望と勇気を与えるものとなることを願っています。音楽の力で人々を繋げるこのイベントに、ぜひ多くの方々にお越しいただければと思います。
一般社団法人エル・システマジャパンでは、音楽を通じて生きる力を育む事業を運営しており、私たちの活動は多くの人々の支援によって成り立っています。ぜひ、一緒に音楽の素晴らしさを体感しましょう!