楽天モバイルとF5が協力し、5G時代のクラウドネイティブネットワーク構築を加速

楽天モバイルとF5の提携

楽天モバイル株式会社がF5 Networksと契約を結び、5G対応の完全仮想化クラウドネイティブネットワークの構築を支援することが決定しました。この契約により、楽天モバイルは2020年に向けて5Gサービスの拡充を目指し、F5の先進的なネットワーク機能仮想化(NFV)技術を活用します。

クラウドネイティブネットワークの革新

この提携により、楽天モバイルはネットワークの設計や運用を最適化し、より柔軟でスケーラブルなサービスを提供できるようになります。また、この新たなネットワークは従来のネットワークに比べ、安定性やコスト効率も向上させることが期待されています。

F5は、仮想化キャリアグレードNATやSGiファイアウォール、DNSキャッシュ、IPトラフィック最適化など、幅広いソリューションを提供し、高速で大容量のモバイルサービスを実現するための基盤を整えます。

スピードとアジリティの確保

楽天モバイルのCTOであるタレック・アミン氏は、ソフトウェアとクラウドを活用することで、スピーディーで革新性の高いネットワーク構築を目指していると述べています。このアプローチにより、硬直化したハードウェアに依存することなく、より機敏なサービス展開が可能になると期待されています。

F5の役割

F5のバイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーのジェームス・フェガー氏は、今回の提携を通じて、日本の通信業界における革新的な提案を期待しています。彼は、楽天モバイルのような信頼性の高いパートナーと共同でプロジェクトを進めることで、プロバイダーはネットワークの最適化や新たな収益モデルの構築が可能になると強調しています。

グローバルな影響

この完全仮想化クラウドネイティブネットワークは、日本のみならず、世界中の通信業界に影響を与えることが予想されています。F5は2019年に、5Gサービスの展開を支援するソリューションを発表しており、その技術を駆使することで、サービスプロバイダーは今後の5Gネットワークへの移行をスムーズに行うことができるとしています。