富士山吉田ルートの通行予約が令和7年4月24日から開始

今年の登山シーズンに向けた富士山吉田ルートの通行予約

山梨県は、令和7年4月24日木曜日の13時より、富士山吉田ルートの通行予約の受付を開始します。夏季の登山シーズンに向けたこの取り組みは、登山者の安全を確保するとともに、登山環境の保護を目的としています。

登山規制の概要

吉田ルートでは、五合目の登山道入口にゲートを設け、その後の通行規制を行います。この規制は、特に多くの登山者が集まる運行期間において必要不可欠な対策です。

- 規制期間：令和7年7月1日から9月10日まで
- 通行時間：午後2時から翌日午前3時までの時間帯は登下山道が閉鎖されます。これにより、登山者数が一日あたり4,000人を超える場合は、道を閉鎖する規制が行われることになります。
- 通行料：1,000円の通行料金が必要です。

予約システムの詳細

登山者は、令和7年4月24日から「富士登山オフィシャルサイト」で通行予約システムを利用することができます。事前の予約には通行料の事前決済が必須です。このシステムは、登山者に利便性を提供するため、様々な改善が施されています。昨年からの改良点は以下の通りです：

- 登山に必要な装備や遵守事項の確認機能が追加
- 日本語、英語、中国語に加え、韓国語とベトナム語にも対応
- 決済手段に「PayPay」が追加
- 日付選択画面での予約状況の明示（○△×で表示）
- 予約完了後、一定期間は予約日の変更とキャンセルが可能

予約システム利用の注意点

この通行予約システムの利用は吉田ルートのみで、他のルート（須走、御殿場、富士宮）では利用できません。また、山小屋の宿泊予約とは異なるため注意が必要です。予約が満了した場合は、現地の受付で通行料を支払うことになります。

さらに、事前に予約があった場合でも、当日14時までに五合目のゲートを通行しなかった場合、登山規制の対象となり通行できなくなる可能性がありますので、留意が必要です。