NPO「むすびえ」が新たな体制へ移行
2023年6月16日、東京都渋谷区に位置する「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」は、正会員総会および理事会において役員体制の変更を決定しました。この新たな体制では、理事長に三島理恵が就任し、また新たにディレクター制度が導入されます。
役員体制の変更
新任および留任した理事は以下の通りです:
- - 三島理恵:新たに理事長に就任し、広報ファンドレイジングディレクター及び人事ディレクターを兼任。
- - 遠藤典子:企業・団体との協働事業を担当する理事に。
- - 新田信行、番野智行が新たに理事に。
- - 金洋浩は財務ディレクターとして留任。
さらに、退任した理事の中には、元理事長の
湯浅誠が公共政策アドバイザーとしての新たな役割を果たす予定です。
ディレクター制度の導入
2023年秋以降、むすびえは集団的経営体制へと移行します。主要な活動にディレクターを配置し、各分野における目標達成と成果に責任を持つ体制を築くことで、より組織的な運営が期待されます。今回、新たに
北川淳也と
加賀大資がディレクターに就任し、それぞれ調査研究及び公共政策を担当します。
2025年度からの活動方針
むすびえは2025年度から、活動の重点項目を5つから3つに絞ることで、より効率的な運営を目指します。これにより、地域内の資源循環の促進、こども食堂の価値の可視化、そしてプロフェッショナルな集団としての活動を強化します。これらの重点項目を掲げ、より効果的な地域支援を目指して動き出します。
新理事長の抱負
新任理事長の
三島理恵は、「こども食堂は単なる食の提供にとどまらず、人々をつなげる重要な役割を担っている」とし、地域でのつながりの大切さを強調しました。彼女はむすびえの活動を通じて、地域のこどもたちが安心して食を楽しめる環境の整備を進め、「誰も取り残さない社会の実現」を目指します。
退任した理事からの言葉
退任した
湯浅誠は、長年お世話になった関係者に感謝の意を表しました。彼は、理事長を退任後もこども食堂や地域への関与を続けていく意向を示しました。また、
渋谷雅人もディレクターに専念しながら地域支援を続けていく決意を表明しました。
こども食堂の役割
こども食堂は、地域での多世代交流の場を提供し、孤立や貧困といった社会的課題の改善にも寄与しています。これにより地域社会の活性化が図られています。現状、全国で約10,867カ所のこども食堂が運営されており、その数は今後も増加を目指しています。
結論
新たな役員体制が整った今、むすびえは「こども食堂を全国どこにでもあり、誰もが安心できる場所へ」と活動を推進していきます。地域とこどもをつなげ、支援者との協力を深めることで、よりよい社会づくりを進めて行く所存です。今後の展開に大いに期待が寄せられます。