Z世代を魅了する広報手法の裏側
2025年12月4日、第12回ホワイト企業アワードが東京で開催されました。このイベントは、従業員の「働きがい」や「持続可能な経営」に真摯に取り組む企業を称える、日本最大級の表彰イベントです。今回は、特別講演として、Z世代に訴えかける「共感型広報戦略」が初めて公開されました。この戦略の実践例として登壇したのは、株式会社リソースクリエイションの代表取締役、高田桂太郎氏と広報チーフ、小林美麗氏です。
共感型広報戦略の背景
高田氏は、講演の中で「新卒採用において、企業の発信方法が選ばれる力を左右している」と語ります。Z世代の就職活動は、従来の方法とは異なり、SNSやWebメディアを利用して企業の雰囲気や文化を探る特徴があります。応募先企業を決める基準は、単なる情報に留まらず、共感を呼ぶストーリーが求められています。これに応える形で、高田氏は積極的な広報施策を実施し、SNS総フォロワー数は150万人を超え、テレビなどで50件以上のメディア露出を実現しています。
採用広報戦略の具体例
講演では、メディアとSNSを連動させた採用広報戦略の裏側が紹介されました。
- - 記者との関係構築: 高田氏は、年間100名以上の記者と直接会うことで、狙いとするメディアに適切にアプローチしてきた経験を語ります。
- - SNSコンテンツの魅力: 小林氏は、フォロワーとの対話を重視したコンテンツ作りの工夫を紹介し、共感を得るための具体的な方法を詳述しました。
- - 企業ストーリーの構築: 共感を生む企業ストーリーの重要性を強調し、その作り方とそれが与える影響について解説しました。
登壇者のプロフィール
高田桂太郎 氏
高田氏は、大手求人広告代理店での豊富な経験を経て、2015年に株式会社リソースクリエイションを設立しました。彼の経営哲学は、従業員の幸福と企業の持続可能な成長を両立することです。
小林美麗 氏
小林氏は、2023年新卒としてリソースクリエイションに入社し、ひとり広報を担当。入社1年目には日経MJを含む18件、2年目にはテレビでの露出を含む28件を獲得するなど、その手腕を発揮しています。
学びを得るために
この特別講演は、企業の広報担当者や人事担当者、さらには経営層にも多くの示唆を与える内容です。特に、共感型広報に悩む企業や、これから挑戦しようとする方々には、非常に有益な情報が得られるでしょう。参加者は、自社の“らしさ”をどう伝えるかについて新たな気づきを得られるはずです。
最後に
共感型広報戦略は、単なるノウハウを超え、企業がどのように人々の心に響く存在になれるかを問い直すものです。人に選ばれる企業への第一歩を、ホワイト企業アワードの講演でぜひ掴んでください。