環境に優しい新素材がファッション界を変える！「Ref Lite」ブランドの挑戦

日本初のリフレクターブランド「Ref Lite」

Mipox株式会社は、日本初となるリフレクター（再帰性反射布）ブランド「Ref Lite」を展開しています。創業以来、約50年間にわたり、同社は反射材業界のパイオニアとしてその技術を磨き続けてきました。最新の製品「Ref Lite ウルトラライトリフレクター」では、Bioworks株式会社の開発した植物由来の次世代合成繊維PlaXが採用され、環境負荷の低減に寄与しています。

PlaX採用の背景と目的

従来のリフレクター素材は主に石油由来のポリエステルが使用されていましたが、近年では環境意識が高まり、持続可能な素材へのニーズが高まっています。このような流れを受け、Mipox社は新素材PlaXを導入し、光を受けて反射する美しいデザインを実現しました。この取り組みにより、ファッション業界全体の環境負荷を軽減し、持続可能な製品開発を推進しています。

オリジナルカラーの提供とデザイン性

「Ref Lite ウルトラライトリフレクター」は全31色のカラーバリエーションを特徴としており、顧客からのリクエストに応じたオリジナルカラーの製作も可能です。これにより、環境負荷を軽減しながら、多彩なデザインを提供することができます。

BioworksとMipox、共に目指すサステナブルな未来

Bioworks社のPlaXは、サトウキビを原料にした植物由来の合成繊維であり、石油由来の素材の代替を目指しています。この新素材は、製造過程におけるCO2排出量を大幅に削減し、水使用量も90%減少するとされています。また、生分解性の特性を持ち、環境に優しい製品としての地位を確立しています。

Bioworksの執行役員である三輪和貴氏は、Premiere Visionという国際生地見本市で「PlaX」を使用したRef Liteの生地が注目を浴びたことに非常に喜びを示しています。この生地は多くの来場者から評価され、ブランドからの関心の高まりを実感していると言います。これにより、PlaXのさらなる展開が期待されています。

持続可能なファッションを支えるために

Mipox社の責任者宮本純一氏は、ファッション業界ではサステナブルな素材の必要性が急務であり、生分解性素材を利用したリフレクターへのニーズが高まっていると述べています。自社における厳格な評価と開発を経て、環境に配慮した製品を市場に届ける意義が強調されました。

PlaX素材の特性

PlaXは、環境負荷低減に貢献するだけでなく、品質や機能性を高めるために開発された新しい素材です。製造過程におけるCO2排出量を70%削減し、また焼却時にも有害物質を出さないため、エコロジカルな選択肢となります。リフレクタークロスとしての特性のほか、汎用性のある素材としても注目されています。

今後の展開と期待

MipoxとBioworksの連携によって、ファッション業界に新たな価値を創出する可能性が広がっています。持続可能な素材の採用は、今後ますます重要になると考えられ、この協力関係が新しいファッションの形を生み出していくことでしょう。デザイナーやクリエイターにとっても、技術革新を利用した新しい製品開発への期待が高まる中、この取り組みに注目が集まっています。