産学連携で築く次世代デザインの未来
文化服装学院は、1992年に創立した日本初の服飾教育機関として、常にファッション教育の最前線を走り続けています。近年、特に注目されているのが、企業との産学連携プロジェクトです。その一環として、株式会社ZERO-TEXと共同で新たな卒業制作に取り組みました。ZERO-TEXは、多機能性とサステナビリティを兼ね備えた布地の提供を通じて、若きクリエイターたちが環境問題に意識を向けるきっかけを提供しています。
このプロジェクトには、ファッション高度専門士科の4年生7名が参加。各学生は、ZERO-TEXが展開する多様な生地の特性を活かし、自らの創造力を最大限に引き出しました。使用されたZERO-TEXの生地は、「人に優しく、環境にも優しい」をテーマにしたもので、持続可能なファッションの未来を見据えたものです。
ZERO-TEXが提供する素材の魅力
ZERO-TEXが展開する素材には、以下のような特徴があります。
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Utilityシリーズ: アウトドアやカジュアルウェアに適した生地を取り揃え、雨や汚れに強い機能を兼ね備えています。
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Light and Breathable: 軽量で通気性に優れたTC素材は、撥水機能も備えており、快適な着心地を提供。
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See-through Prevention: 白い服にありがちな透け問題を解決する、防透性に優れた素材。
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Water- and stain-resistant Denim: 水濡れや汚れを気にせず楽しめる、デニムの新しい選択肢です。
これらの素材を活用し、学生たちは各々の個性を生かした作品を生み出しました。制作されたアイテムは、卒業制作として展示される予定で、業界関係者にとっても注目の的です。
在学中に培われる産学連携
文化服装学院では、在学中から企業との関わりを重視しており、学生たちは実際の製品企画や制作に参加する機会があります。この制度により、授業の枠を超えて実社会で必要とされるスキルやコミュニケーション能力が養われています。
参加学生の一人、南光葉さんは「実際の素材を使ってデザインを考えることで、よりリアリティのある作品を作ることができました」と語ります。また、キャウカン・パリカさんは「環境に優しい素材を使うことで、ファッションの新しい可能性に気づかされました」と感じています。このように、学生たちの中には環境問題に対する意識が高まるきっかけとなった人も多いようです。
未来のファッションデザインへ
文化服装学院は、過去に多数の著名デザイナーを輩出してきたことでも知られています。ゼロからのスタートである学生たちにも、同学院から学び取った技術と知識をもとに、未来のファッションシーンで活躍していくことが期待されています。
卒業制作の成果物は、今後公開される予定で、ZERO-TEXの公式サイトや文化服装学院のプラットフォームでも紹介されます。生活に溶け込むサステナブルなデザインの新しい潮流に、今後も注目が集まることでしょう。