環境保護に貢献する片手持ち式生ごみ処理機が登場

環境保護に貢献する新しい生ごみ処理機の登場

茨城県に本社を構えるスターエンジニアリング株式会社が、片手で持ち運びが可能な生ごみ処理機「モバイルコンポスト」を開発し、ロンドンで開催されたデザイン展「London Design Fair 2023」で初披露しました。

スターエンジニアリングの取り組み

創業から51年の歴史を持つ同社は、ICタグやマイクロモーター、環境改善機器に焦点を当てた製品開発に取り組んでいます。社長の星哲哉氏は、独自の技術と知恵を駆使し、持続可能な社会の実現に向けた製品を生み出すことを目指しています。今回の「モバイルコンポスト」も、その一環として誕生しました。

モバイルコンポストの特徴

この生ごみ処理機は、東北大学の西野名誉教授が発見したアシドロ菌を用いたアシドロ®コンポスト分解方式を採用しています。この方式では、生ごみが焼却されることなく堆肥化され、従来の焼却方法に比べて約80%の二酸化炭素を削減することが可能です。得られる堆肥は農作物にとっても有用な資源であり、環境に対して多くのメリットをもたらします。

使いやすさと携帯性

「モバイルコンポスト」はその名の通り、携帯性に優れたデザインです。家庭用で2kg、業務用では50kgの生ごみを処理できるコンポストが存在する中、今回の製品は最小サイズを目指しました。キッチンで出たお茶の葉やコーヒー粉、子供の食べ残しなどをその場で処理でき、手を汚さずに生ごみをコンポストシリンダーにいれることができます。これは、アウトドアや犬の散歩など、様々なシチュエーションでも活用できる便利さを提供します。

さらに、コンポストシリンダーの蓋はスコップに設計されており、処理が簡単です。本体の蓋を閉じると自動的に運転が開始し、24時間で堆肥が生成される仕組みです。

価格とキャンペーン

商品の希望小売価格は128,000円ですが、初回キャンペーンとして78,000円での販売を予定しています。このお得な機会を活用して、環境に優しいライフスタイルを取り入れるチャンスです。

開発者の声

星社長は、「今回のモバイルコンポストは、デザイナーの荻山将也氏の協力のもとで実現しました。小型のコンポストという発想は、私たちにはなかったもので、環境問題に関心の高いロンドンでの反応を見て、日本での販売も強化したいと考えています」と述べています。また、荻山氏も「環境問題を考える中で、このプロジェクトを通じて感じた産みの苦しみは貴重な体験でした。イギリスでモバイルコンポストを展示できることを楽しみにしています」とコメントしています。

イベント情報

「London Design Fair 2023」は、2023年9月21日から24日にかけてロンドンのTruman Breweryで開催されました。詳細なスケジュールや参加情報は、公式サイトをご覧ください。

会社情報

スターエンジニアリング株式会社は、「他よりも少しだけ優れていること」を企業理念として掲げ、独自の知恵と技術を活かした製品を展開しています。
公式ウェブサイト: スターエンジニアリング

タチイス株式会社は、インテリアデザインやグラフィックデザインを手掛け、心身の安らぎを提供することを目指しています。
公式ウェブサイト: タチイス

環境保護のための新しいアプローチとして、モバイルコンポストは今後も注目されることでしょう。私たちもその動向に注目し続けます。

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