男性更年期についての理解不足と抵抗感が浮き彫りに
総合マーケティングリサーチ会社の日本インフォメーション株式会社が、2024年2月18日から19日にかけて、30~69歳の男性922名を対象に「男性更年期に関する調査」を実施しました。結果、男性更年期を自覚している人は半数以下であること、また話題化に対しては抵抗感が見られることが明らかになりました。
男性更年期の認識
調査によると、「自分が男性更年期に当てはまらない」と考えている男性は51.6%にのぼり、自覚しているのは27.1%と半数に満たないのが現状です。この傾向は年代により異なり、最も多く「当てはまる」と回答したのは50代で、38.7%でした。逆に、30代後半や60代では自覚がないとの回答が半数を超えています。この結果から、男性更年期に対する理解が不十分であることが伺えます。
男性更年期の症状と悩み
さらに、調査では男性更年期に関連する症状として最も多いのが「疲れやすい」、次いで「トイレが近くなる」で、これらの身体的な悩みに対しては解決したい意向が強いことが分かりました。特に、「頭痛」、「夜間頻尿」、「尿漏れ」の3つは解決に向けた関心が非常に高く、それぞれ43.9%、38.3%、37.5%が「お金や時間をかけて解決したい」と回答しています。
このように、メンタル的な悩みよりも身体的な悩みに対する解決意向が優先されているという傾向が顕著です。更年期の症状があるにもかかわらず、自覚していない、あるいは周囲に話すことに躊躇する男性が多いという実態があることが調査結果から浮き彫りになりました。
話題化への抵抗感
男性更年期について「抵抗なく話せる」人はわずか13.2%である一方、「話したくない」との回答は28.8%にのぼるという結果が出ています。この現象の背景には、何となく話がしにくいと感じていることが最大の理由で、具体的には「一般的に話す内容ではない」、「恥ずかしい」といった感情的な要因も理由として挙げられました。しかし、最も多い理由は「今のところ更年期に関する悩みがない」、「話しても解決しない」という合理的な理由に関連しています。
理解を促進しやすい社会に向けて
男性更年期というテーマについては、認識や理解が乏しいために話題化が進まない現状があります。しかし、自覚や興味を持たないままでは、問題の解決が遠のいてしまいます。これを踏まえ、社会全体でこの問題への理解を深め、相談しやすい環境をつくることが重要です。
今後の課題は、男性更年期についての知識を広めることと、その重要性を理解させることです。特に、身近な人とのコミュニケーションが、話題をオープンにし、健康問題の解決に向けた第一歩になるでしょう。
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