インドネシアの特定技能人材が育てる日本の新米、その背景と展望
株式会社アプティグローバルは、東京都渋谷区に本社を置き、外国人技能実習生の教育や人材紹介を手掛けています。その中で、彼らが日本の新米を味わうことを目指し、初めての米づくりを開始しました。2026年5月には田植えが行われ、自然農法を取り入れた手植えによる体験が子どもたちにも提供されました。この取り組みには、農業への感謝を感じることや、次世代の食育に繋げるという背景があります。
米づくりの背景
アプティグローバルの米づくりに至った理由は、日本で働くインドネシアの特定技能人材たちに、豊かで密な日本ならではの「新米」を味わってもらいたいという思いからです。インドネシアは、米食文化が根強い国ですが、気候や米の種類が異なり、日本のように「新米」という季節感のある概念は存在しません。そのため、日本の新米を体験させたいと考えたのです。
同社は整備士の資格を目指す若者たちのための全寮制学校を運営しており、その厳しい環境の中で育った彼らとの絆はとても深いものになっています。彼らが活躍する日本社会で、ただ一つの豊かな体験を共有するために米づくりを始めました。
手植えの集い
田植えには、社員とその家族が参加しました。特に、新米づくりには食育の要素も強く取り入れられています。農薬や肥料を一切使用しない自然農法の田んぼで、子どもたちは泥に触れ、自然や生物について学びました。最初は不安を感じていた子どもたちも、泥の感触や生物とのふれあいから多くを学び、全員で楽しく田植えを進めました。
子どもたちの目には新たな探求心が宿り、「この苗がどのように育つのか?」、「1株あたりどれくらいの米がとれるのか?」という疑問が生まれ、参加した皆でこの経験を通じて成長していく姿が見られました。収穫までの手入れも社員が行い、秋には木の実りを体験するために、子どもたちも稲刈りに参加予定です。
今後の展望
今回の米づくりは初めての挑戦であるため、約60キロ(1俵相当)の収穫を見込んでいます。収穫された新米は、特定技能人材との定期交流会で抽選によって分配する予定です。また、来年は作付面積の拡大にも力を入れ、特定技能人材向けの「野菜ボックス」に新米を同梱することも考えています。
「野菜ボックス」は、日本で働く特定技能人材に向けて毎月国産野菜を届けるサービスで、規格外の野菜を積極的に活用することで食品ロスの削減を目指しています。具体的には、白菜やナス、にんじんなどをパックに詰めて届けており、毎回中身は異なります。
この取り組みを通じて、アプティグローバルは特定技能人材への栄養面での支援と、彼らの家計を助けることを目指しています。
会社概要
株式会社アプティグローバルは、2019年に設立され、東京都渋谷区に本社を構えています。特定技能人材の採用支援や教育事業を中心に、多くのセミナーやイベントを開催し、外国人の日本での就業を支えているのです。米づくりや野菜ボックスを通じて、彼らの生活を豊かにするための活動を続けていきます。