パラスポーツの未来を育む「あすチャレ!スクール」
日本財団パラスポーツサポートセンターが運営する「次世代を育む あすチャレ!スクール」は、2016年に始まってから10年目を迎えています。このプログラムは、小・中・高・特別支援学校を対象にした、パラスポーツの体験型授業です。今年度、新たに石原正治講師が車いすバスケットボールプログラムを通じて、全国の子どもたちにパラスポーツの魅力を伝えることになりました。
石原正治講師の挑戦
石原正治氏は、17歳でのオートバイ事故をきっかけに車いすユーザーとなりましたが、若い頃からバスケットボールに情熱を抱き、シドニーパラリンピックでは日本代表として活躍。現在は、パラ・パワーリフティングの88kg級で日本記録を保持するなど、多彩なキャリアを誇ります。
彼は次のように語っています。「私がアスリートとしての経験と考え方を通じて、子どもたちが夢や目標に向かって失敗を恐れず挑戦する手助けをしたい。」の言葉には、子どもたちに伝えたい情熱が込められています。
あすチャレ!スクールの目的
「あすチャレ!スクール」は、パラアスリートを中心に、多様な障がい当事者講師から学び、共生社会の実現に向けた教育を目指しています。児童生徒たちは、パラスポーツのデモンストレーションを通じて、実際に体験することができ、その中で共生の大切さを学んでいきます。これまでに参加した生徒たちは29万人を超え、通算2,607回の授業が実施されています。
参加企業と今後の展開
2025年度には、株式会社JTBや株式会社アシックスなど、さまざまな企業が協賛し、さらに広がりを見せる予定です。また、その取り組みの中で、インクルーシブな運動会や新プログラムの導入など、新たな挑戦にも取り組んでいくことでしょう。
最後に
「あすチャレ!スクール」は、パラスポーツを通じて、子どもたちに夢を持つことの重要性や、多様な価値観を理解する機会を提供しています。石原講師のような経験豊富なアスリートたちが教えることで、生徒たちの未来が開かれることが期待されます。今後の展開にも目が離せません。主催団体である日本財団パラスポーツサポートセンターの公式サイトでは、最新情報や詳細が紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください。