Brazeが国内パイロット展開を開始
顧客エンゲージメントプラットフォームのリーダーとして知られるBraze株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:水谷篤尚)が、製品のユーザーとの関係構築を強化するために「427° Innovation Lab」を国内でパイロット展開することを発表しました。
427° Innovation Labとは?
427° Innovation Labは、テクノロジーとクリエイティビティの融合により、ブランドと顧客との関係を深めることを目的としたグローバルプログラムです。このプロジェクトでは、ケータリング会社やコミュニケーションプロバイダーと手を組み、共創型ワークショップを通じてクライアントの成長を促進しています。日本での展開には、電通デジタルとセガ エックスディーが協力するクリエイティブチーム「Engage Guild」が関わり、ゲームの要素を取り入れたアイディア開発が行われます。
テクノロジーとクリエイティビティの融合
427°の名は、異なる金属が融解し、新しい可能性を生み出す温度から取られています。このプロジェクトの目的は、テクノロジーとクリエイティビティを組み合わせ、消費者とブランドの間に持続的な関係を築くことです。Brazeは、これまでのアプローチを超えて、マーケティング施策が消費者にとって「記憶に残る体験」となることを目指します。
顧客体験の同質化とクリエイティビティの重要性
最近では、多くの企業がパーソナライズした施策に取り組む中、単に受取人の名前を挿入するような手法では顧客の記憶には残りにくくなっています。KPMGの調査によれば、日本の消費者はパーソナライズされた体験に「慣れ」が生じており、質の高い体験の提供が求められています。このような背景から、単なるメッセージ配信にとどまるのではなく、感情に訴えかける「記憶に残る体験」創出が必要とされています。
Brazeの427° Innovation Labは、こうした新しいマーケティングスタイルに応え、ブランドと生活者をつなぐ新たなアプローチを推進していきます。このプログラムは、リテール業界やレジャー・エンターテイメント分野からスタートし、後に業界間への展開が期待されています。
実践の実例とパイロット参加企業の声
すでに参画している企業の多くから好評を得ており、例えば、株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメントの田中義人氏は「ゲーミフィケーションの視点から多角的なアイディアを生み出せた」と述べ、他の参加企業からも「思わず伝えたくなる体験」を通じてマーケティング戦略の強化を目指しているという声が寄せられています。
まとめ
Brazeは、今後もテクノロジーとクリエイティビティを融合させ、「記憶に残る体験」を提供するための変革に取り組んでいく意向を示しています。消費者との結びつきを深め、共鳴し合う関係を構築していくことで、ブランドのマーケティング手法を新しい段階へと引き上げていくことでしょう。