イスラエルの最新医療技術が日本へ。提携で実現する未来の医療

イスラエルの最新医療技術が日本に上陸

近年、世界中で注目を集めているイスラエルの医療技術。特にスタートアップ企業が生み出す革新的な医療機器やヘルスケアソリューションは、業界の常識を覆すポテンシャルを持っています。その中でも、ネットワークインモーションとハダシットの戦略的提携が新たな展開をもたらすことが期待されています。

提携の経緯と目的

ネットワークインモーションは、先進的な医療機器を持つイスラエル企業と日本市場をつなぐ橋渡しを行うコンサルティング会社です。日本企業に対して、イスラエルの医療業界との業務提携や投資のサポートを行い、ローカル市場への進出を効果的に後押ししています。

一方、ハダシットはハダサメディカルセンターの技術移転会社として、医療分野における革新的な研究成果を商品化する役割を果たしています。これまでに50社以上の企業をスピンオフさせ、持続可能な医療技術の開発に寄与してきました。

この提携によって、ハダシットの持つ最先端技術を日本の医療機器メーカーに広めることを目指しており、両国の医療ビジネスが活性化されることが期待されています。

イスラエルのスタートアップシーン

“スタートアップ国家”として知られるイスラエルは、毎年700社以上の新しいスタートアップが誕生する国です。その背景には高度な教育システムと、リスクを取る文化が根付いています。この環境が、多くの革新を生んでいるのです。

日本はGDPが世界で3位の経済大国であり、イスラエル企業にとって非常に魅力的な市場といえます。イスラエルが得意とする「0から1を作る力」と、日本の「1を100にする力」を組み合わせることで、両国の協業はお互いの強みを活かし、新たな医療技術の実現を加速するでしょう。

コロナ禍でも進む投資の流れ

最近の数年で、日本のイスラエルに対する投資は増加傾向にあります。特に、2020年にはコロナ禍にも関わらず20％もの増加を見せ、11億ドルに達しました。しかし、アメリカやヨーロッパの投資に比べると、日本の投資はまだまだ少ないのが実情です。

このため、今回の提携を通じて、イスラエルの医療技術をより多くの日本の医療機器メーカーに普及させることで、さらなる投資や業務提携を促進していくことが重要になります。

具体的な取り組み内容

今後、ネットワークインモーションとハダシットは、日本の医療機器メーカーとの交流イベントを定期的に開催し、イスラエルの技術者や研究者を招致しての技術講演会やワークショップなどを通じて、直接的な情報交換の場を設ける予定です。また、成功事例やパートナーシップの情報を共有することで、両国間の信頼関係の構築を図ります。

さらに、両社はハダシットの開発した医療技術を実際に導入した日本企業の事例を積極的に展開し、成功事例のプロモーションを行うことで、参入のハードルを下げ、新たな協業の機会を創出していく考えです。