王道オペラが若手スターの共演で誕生
2024-25シーズンのメトロポリタン・オペラ(MET)の最終作品、ロッシーニによる喜劇『セヴィリャの理髪師』が、日本全国での上映を迎えます。公開は2023年7月11日(金)からスタートし、1週間の限定上映が予定されています。特に注目なのは、舞台に立つ若手スターたち。彼らがどのようにこのクラシックなオペラに新たな息吹を吹き込むのか、大いに期待が高まります!
作品の魅力とユーモア
『セヴィリャの理髪師』は、モーツァルトの名作《フィガロの結婚》の前日譚として位置づけられています。物語は、アルマヴィーヴァ伯爵が若き恋人ロジーナを手に入れるために、理髪師フィガロとともに奮闘するというドタバタ喜劇です。劇中には多くのユーモラスなシーンが散りばめられ、観客を笑わせる要素が満載。音楽はロッシーニならではの煌めきを放ち、場面ごとに色とりどりのメロディが耳を楽しませます。
特別な演出と伝統
演出を手掛けるのはトニー賞を受賞したバートレット・シャー氏。彼の手による独自のアプローチは、登場人物とオーケストラとの距離を縮め、観客と舞台との一体感を生み出します。この演出が無限の感動を演出し、METで愛され続けている理由でもあります。
若手スターの競演
この公演には、さまざまな背景を持つ若手アーティストが揃いました。アルマヴィーヴァ伯爵役には、METデビューとなるジャック・スワンソンが登場。彼のテノールはロッシーニの音楽にぴったり合致し、観客を魅了します。ロジーナ役を演じるのは、若干20代のスター・メゾ、アイグル・アクメトチナ。彼女の声はまるで初恋のように瑞々しく、キャラクターの感情を見事に表現します。
さらに、フィガロ役にはアンドレイ・ジリカウスキが登場。彼は華やかな容姿と共に素晴らしい歌声を持ち、物語の中心をしっかりと支えています。新進気鋭のスターたちが揃った本作は、オペラファンはもちろん、初めてオペラを見る方にも楽しめる要素が盛り込まれています。
映像解禁と期待
待望の予告映像と本編の歌唱映像も公開され、ファンの期待は高まるばかりです。アイグル・アクメトチナによる「今の歌声は」の透明感溢れる演唱や、アルマヴィーヴァ伯爵とロジーナの軽やかなやり取りが視覚できる映像は、まさに舞台そのものの感動を体現しています。
このオペラは、恋を成就させるためのさまざまな策略やドタバタ劇を描き、観る者を楽しませることでしょう。ロジーナを取り巻くドン・バジリオとのやりとりも笑いを誘うシーンが多く、初めての方でも楽しめる内容となっていること間違いなしです。
上映情報
- - 上映期間: 7月11日(金)から7月17日(木)、東劇では7月24日までの2週間上映
- - 上映館: 全国21館で実施、特に東劇・新宿ピカデリーが注目
- - 指揮: ジャコモ・サグリパンティ、演出: バートレット・シャー
- - 構成: 3時間22分(休憩1回あり)
このオペラは、新たな世代のアーティストたちが織り成す舞台で、オペラの楽しさを再確認させてくれる作品です。ぜひこの機会に、劇場でその魅力を体感してみてはいかがでしょうか。公式サイトには更なる情報が満載ですので、ぜひチェックしてみてください!【公式サイト】(https://www.shochiku.co.jp/met/program/6001/)