家畜保険審査業務の効率化を実現する『U-カルテチェック』の提供開始
家畜の健康管理とその保険審査業務を効率化する新サービス『U-カルテチェック』が、デザミス株式会社と株式会社スカラコミュニケーションズの共同開発により提供を開始されました。この画期的なシステムは、特に農業共済組合における家畜共済の保険審査業務に特化したものです。
背景と課題
現在、多くの農業共済組合では、電子カルテシステムを利用し、診療履歴のデジタル化を進めているものの、保険審査業務には依然として多くの課題が残っています。具体的には、カルテのデータ内容について「疾病」「稟告(症状の訴え)」「投薬」に関する情報を人手で確認する必要があり、これが業務の非効率化と高い属人性を引き起こしています。これらの問題を解決するため、デザミスとスカラコミュニケーションズは共同で新たなサービスの開発に乗り出しました。
『U-カルテチェック』の主な機能
『U-カルテチェック』は、農業共済組合に提出されたカルテデータを自動的にチェックするシステムです。このシステムは、次の機能を持っています。
- - 自動整合性チェック: 提出されたカルテの「疾病」「稟告」「投薬」情報の整合性を自動で確認し、不備や規定外の情報を抽出します。
- - 業務効率の向上: 人間の目視によるチェックの必要が大幅に削減され、審査担当者は専門的な判断に集中できる環境が整います。
- - クラウド型サービス: 法人向けのSaaS(サービスとしてのソフトウェア)型で提供され、使いやすさと導入の簡易さが大きな利点です。
価格体系
サービスの料金は次の通りです(税別)。
- - 初期費用: ¥300,000〜¥500,000(カルテチェック機能の基盤となるマスタデータの設定作業を含む)
- - 月額利用料: ¥50,000〜(利用する機能やデータ処理量に応じて変動)
- - 追加作業費: 別途相談(各農業共済組合の要件に基づく開発作業)
今後の展望
デザミスとスカラコミュニケーションズは『U-カルテチェック』を通じて、農業共済組合や獣医師の業務効率化を進めるため、以下の開発も視野に入れています。
- - カルテフォーマットの拡張: 他の電子カルテフォーマットや、紙カルテをデータ化するOCR技術を利用した対応を検討。
- - 獣医師向けサポート: 獣医師が作成したカルテデータの提出前の確認を支援する機能を開発中です。これにより、手戻り工数を減少させ、全体の審査品質向上に寄与します。
まとめ
『U-カルテチェック』の導入により、家畜共済における保険審査業務が大きく変わることが期待されています。この新しいサービスは、業務効率を向上させるだけでなく、より高い品質の審査を実現することで、農業共済組合のさらなる発展に寄与することでしょう。
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