就職戦線の厳しさを感じる2026年卒業予定学生
株式会社キャリタスが行った調査によると、2026年3月に卒業予定の大学3年生の就職意識が明らかになりました。この調査は2024年11月15日から22日にかけて実施され、1,054名の学生が回答しました。
就職戦線の見解
調査結果によると、74.7%の学生が「先輩たちよりも就職戦線が厳しくなる」と感じており、これは前年の63.4%から10ポイント以上増加しています。厳しさが増す中で、学生たちの就職活動への意識や準備がどのように変化しているのでしょうか。
志望業界のランキング
2023年11月後半時点での志望業界については、1位が「情報処理・ソフトウエア」、2位が「インターネットサービス」、3位が「銀行」となっており、情報技術関連の業界が人気を集めています。
企業選びの傾向
企業選びにおいては、学生たちが「給与・待遇」や「勤務地」に強いこだわりを持つ傾向が見られ、この点において前年と比べ増加しています。また、就職活動を行う企業の規模については、「業界トップの企業」を希望する学生が19.8%、さらに「大手企業」を希望する学生が43.7%となり、大手志向は依然として根強いです。
就職活動の開始時期
就職活動の開始時期については、3年生の4月に集中する傾向が高まり、この時期に活動を開始する学生が30.8%となっています。近年の傾向として、早期からの就職活動が一般化しつつあるようです。
準備状況とスキル
11月までの準備状況を見ると、学生の82%が「自己分析」を行い、73.5%が「業界研究」と「企業研究」を行っています。この自己分析や研究は、今後の活動に大きな影響を与えると考えられます。
インターンシップの参加状況
インターンシップの参加状況については、「1日以内のプログラム」に平均7.8社参加していることがわかりました。さらに、「5日間」のプログラムには1.5社、「2週間以上」のプログラムには1.1社参加しており、特に短期プログラムへの参加が多い傾向があります。多くの学生は、インターンシップ参加後のフォローを経験し、その結果志望度が上がった学生が6割以上と、インターンシップの効果が見られます。
今後の就職活動に向けて
今後のインターンシップ参加予定については、全体の82.6%が参加の意向を示しており、就職活動への意識の高さが伺えます。また、年内の活動について「早期選考を受けたい」と考える学生は65.6%、さらには「インターンシップ等にたくさん参加したい」とする学生は58.3%に上っています。
結論
この調査結果からわかるように、2026年卒業予定の学生たちは厳しい就職戦線に備え、計画的に活動を進めている様子が見て取れます。就職市場の競争が激化する中、彼らがどのように自分をアピールし、希望する企業にたどり着くのか注目が集まります。