インド人材育成の新プロジェクト
2023-11-30 22:27:40

坪井利三郎商店がインド人材育成に向けて新たな一歩を踏み出す

坪井利三郎商店が新たに結んだプロジェクト



愛知県名古屋市に本拠を置く老舗屋根工事業者「坪井利三郎商店」と、インドに拠点を置く「アイティップス株式会社」が、特定技能を持つインド人材の育成と人材紹介に関する契約を新たに締結しました。この契約は、建設業界における深刻な人手不足に対応するための重要なステップとなります。

スポンサー契約と人材紹介契約の意義



締結されたスポンサー契約は、特定技能インド人候補者に向けた継続的な教育の機会を提供することを目的としています。アイティップスが運営するインドの技能訓練所において、インド人材のスキル向上に寄与するこの契約は、単なる契約以上の意味を持ちます。坪井利三郎商店がこのプログラムに参加することで、日本の建設業界における外国人労働者のニーズとミスマッチを解消するための一助となることが期待されています。

さらに、アイティップスはこの契約に伴い、同社が育成した特定技能を持つインド人材を坪井利三郎商店に紹介するための人材紹介契約も同時に締結しました。これにより、より多くのインド人が日本で働く機会を得ることができ、双方にとって有益な関係が生まれることになります。

日本の建設業界が直面する人材不足



日本の建設業界は、2030年を見据えた352万人の職人不足が見込まれています。現在の有効求人倍率は驚異の5倍を超え、労働力不足が急速に進行中です。その中で、外国人技能実習生が建設業に多く活躍していますが、失踪者の増加が問題視されています。特に建設業界は、全業種の失踪者のうち約50%を占めているという実態があります。

技能実習制度の改革が求められている背景には、建設業の現場で働く外国人の労働条件や待遇が影響しています。最近の政府の有識者会議では、これまでの技能実習制度を見直し、外国人を労働者として正当に受け入れる「育成就労制度」の創設が提案されました。この制度により、外国人労働者の転籍や監理団体の許可要件が厳格化される見込みで、業界全体の持続可能な人材供給を目指しています。

アイティップスの果たす役割



アイティップスは、インドに独自の技能訓練校を設け、現地での教育を進めます。特に、建設業界において「送り出し機関への手数料制度」問題の解決が苦境である中で、迅速に対処しています。同社が提供する教育の質や、実務経験を通じた技術力の向上は、採用側の坪井利三郎商店にとっても非常に価値のあるものになります。

この契約により、2024年5月からは、アイティップスの訓練校で教育を受けたインド人材が坪井利三郎商店で働き始めることとなります。これが新たな雇用創造と共に、建設業界全体の技術レベルの向上につながると期待されています。

アイティップスと坪井利三郎商店の未来



この取り組みに関するアイティップスの代表、クマールラトネッシュ氏は、「坪井利三郎商店様に我々の人材を採用していただけることを非常に嬉しく思っています。教育と指導に全力を尽くし、採用された人材が御社に貢献できるよう努めます。」と語っています。

坪井利三郎商店も、アイティップスが育成する「特定技能」に共感を示し、これまでの問題点を解決する組織モデルに流れ込んだ結果、Win-Winの関係を築いていくことでしょう。これからの日本の建設業界の未来に向けた第一歩として、注目すべきプロジェクトとなることが予想されます。

お問い合わせ



この新しいプロジェクトに関する詳細な情報や、興味のある企業は、アイティップスの公式サイトからお問い合わせいただけます。

会社情報

会社名
アイティップス株式会社
住所
愛知県名古屋市中村区平池町4-60-12グローバルゲート11F
電話番号
050-3551-2822

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