銀座・和光での陶芸家二人展
銀座の和光で、陶芸家松永圭太氏と橋本知成氏による初の二人展「The Shape of the Intangible 触れられないもののかたち」が10月2日から10月15日まで開催されます。この展覧会では、新作を中心に、両氏が「土」という素材を通じてどのように異なる表現を追求しているのかを探ります。
展示の背景
松永圭太氏は岐阜県を拠点に活動している陶芸家で、鋳込み成形を用いた作品で知られています。彼の作風は、自然な色合いや質感を生かしながら、土層の記憶を作品に埋め込むような力強さを持っています。
一方、橋本知成氏は滋賀県信楽を拠点にする陶芸家で、ミニマルな形態を手捻りで成形し、あえて不確定な要素を取り入れた焼成を行っています。彼の作品は、空間全体と一体になり、新たな風景を提供することを目指しています。
二人は、異なる哲学と技法を持ちながらも、共通の素材である「土」を通じて呼応し合い、触れられないものに形を与えるための試みを行います。この展覧会では、目には見えない時間の流れや空間の広がりを感じることができる特別な機会になるでしょう。
レセプションと出展者プロフィール
10月2日にはレセプションが行われ、松永氏と橋本氏が来会予定です。来場者は、直接作家と対話しながら彼らの作品について理解を深める貴重な体験ができるでしょう。
松永圭太氏は、2010年に名城大学建築学科を卒業し、以降多くの展覧会に参加してきました。最近ではアメリカのNonaka Hillでも定期的に展示を行い、国際的にその名が知られています。
橋本知成氏は、京都教育大学を卒業後、金沢美術工芸大学で博士号を取得しました。彼の作品は多くの美術館に収蔵され、特に色彩や質感において独自性が高く評価されています。
アーツアンドカルチャーとは
和光の本店地階は「アーツアンドカルチャー」として生まれ変わり、ただのショッピングスペースではなく、日本の美意識や創作の背景を知ることができる文化の拠点となっています。和光は、長い歴史を背景に持ち続けてきた職人の技術と先端性を発信し、今後も多彩な美術展を通じて人々との交流を深めていくことでしょう。
まとめ
松永圭太氏と橋本知成氏の異なるアプローチを通じた陶芸の新たな世界観を、ぜひともこの機会に体験してください。和光での二人展は、現代アートファンにとって見逃せないイベントです。