EYとマイクロソフトが実現する新たな顧客管理の形
EYは、グローバルなプロフェッショナル・サービスの提供を行う企業として、顧客管理の革新を目指しています。その一環として、マイクロソフトが開発した「Dynamics 365 Sales」と「Copilot for Sales」を導入し、約10万人のEYプロフェッショナルが利用できるようにすることを発表しました。この取り組みは、EYがマイクロソフトの最大の顧客の一社として位置付けられる瞬間でもあります。
このプログラムは、2023年2月から本格的に日本でも始まり、米国、カナダ、シンガポール、南アフリカを皮切りに展開が進んできました。日本を含む150の国・地域に広がり、700以上のオフィスで利用されることになります。これによって、EYはセールスオペレーションをより統一し、顧客に対してより良いサービスを提供することを目指しています。
マイクロソフトのプラットフォームを活用することで、EYは営業支援の強化や業務のプロセス効率化を図ります。これにより、クライアントが抱える複雑な問題に対して、より迅速かつ効果的に対応できる態勢を整えることが可能になります。また、営業チームの連携も強化され、有意義なインサイトの提供が迅速に行えるようになります。
特に、Dynamics 365 Salesは多くのアプリケーションからの情報を一元管理できるため、営業活動においてシームレスな業務体験を提供します。例えば、インサイトや財務データ、マーケティング活動の情報を一つにまとめることで、営業担当者は顧客との関係構築に必要な全てのデータにアクセスできるようになります。この統一的なアプローチにより、各アカウントの状態を迅速に把握し、ビジネスチャンスを逃さないようになります。
さらに、導入後の数ヶ月間で、上位職階のメンバーがCRMプロセスに関与する割合が大幅に上昇したとの報告があります。これにより、新たな商談のエントリー速度も5倍に向上。急速に変わるビジネス環境において、競争力を大きく向上させることが期待されます。
マイクロソフトのビジネスアプリケーション担当コーポレートバイスプレジデント、Charles Lamanna氏は、Dynamics 365 Salesの導入が顧客エンゲージメントと業務効率化の向上を実現することを明言しています。AIを活用することで、営業チームはより効果的な戦略を立て、クライアントとの関係を深化させることが可能となります。
EYはこの取り組みを通じて、自社の業務だけでなく、クライアントやその業種にも同様の価値を提供していくことを目指しています。クライアント企業が抱える課題に対して、AIを活用してインサイトを提供し、臨機応変に対応する体制を整えています。
EYのグローバル・バイス・チェアであるHanne Jesca Baxは、最新のアーキテクチャとAI技術の導入がいかに競争優位性を生むかを強調しています。また、日本での導入においても高い専門性を持つチームが支援にあたっており、クライアントにとっての新たな価値創造を目指しています。
このように、EYとマイクロソフトの提携は、グローバルなセールスオペレーションの変革を実現し、より良い顧客関係の構築につながることが期待されています。今後もこの取り組みが進化し続けることで、クライアントにさらなる付加価値を提供していくことでしょう。詳細については、
EYとの提携に関する公式発表をご覧ください。