アニマル・リテラシー総研の新刊
一般社団法人アニマル・リテラシー総研は、30年以上の専門的な現場経験をもとに、多くの知識をこの一冊に集約した新しいガイドブック「動物介在介入(AAI)の基礎知識~失敗しない活動のために~」を発表しました。この本は、動物を介した医療や福祉活動を行いたいと考えている方々に向けて、基礎的な知識を提供することを目的としています。
動物介在介入とは?
日本において「アニマルセラピー」という言葉がよく使われますが、実際のところこの用語は曖昧さがあります。実際には「動物介在介入(Animal Assisted Intervention, AAI)」と呼ばれる国際的な用語が適用されます。AAIは、動物介在療法(Animal Assisted Therapy, AAT)、動物介在活動(Animal Assisted Activity, AAA)、動物介在教育(Animal Assisted Education, AAE)の三つに大別されます。
- - 動物介在療法(AAT)は、医療の枠組みの中で行われる補助療法で、特定の医療目標達成を目指します。
- - 動物介在活動(AAA)は、医療・福祉施設の利用者に向けたレクリエーション活動で、具体的な医療目標は持ちません。
- - 動物介在教育(AAE)は、教育の場において動物を介在させ、特定の教育目標を持つ活動です。
このガイドブックでは、これらの用語を整理し、具体的な用法について詳細に説明しています。
本ガイドブックの魅力
このガイドブックは、動物介在介入に関する専門的な知識とともに、動物やそのハンドラー、さらに受け入れる施設の評価など、実施時に重要な事項をコンパクトにまとめています。特に「癒し」という漠然とした概念を具体的な効果に落とし込み、diversion(気持ちの転換)、motivation(動機付け)、empowerment(自信や自尊心の育成)の三つに焦点を当てています。さらに、実際にこれらの効果を達成するための活動例も付録として収められています。
活動への一助として
動物介在介入への関心が高まる中で、実践に関する明確な知識を提供する資料は限られています。特に、実践においては慎重が求められ、安易な言葉遣いによって誤解を生む可能性も考慮する必要があります。このガイドブックは、これからボランティア活動を行いたい飼い主にとっての入門書として、また専門家の復習にも役立つ内容です。動物を介在させることの意味を深く考える機会を提供しています。
書籍情報
- - タイトル:動物介在介入(AAI)の基礎知識~失敗しない活動のために~
- - 著者:一般社団法人アニマル・リテラシー総研 代表理事 山﨑恵子
- - 価格:4000円(税込4320円)
- - 購入先:製品販売ページでPDF版をダウンロードできます。
会社概要
法人名:一般社団法人アニマル・リテラシー総研
法人サイト:
http://www.alri.jp
代表者:山﨑恵子
この法人は、動物との関係を深め、動物福祉に関する知識を広めることを目指しています。