歴史を感じる山城ガイドと講演会が飛騨市で初開催

岐阜県飛騨市は、古くからの歴史と美しい自然が融合した観光地で、特にその名所である山城が注目を集めています。市が力を入れているこのプロジェクトは、2024年に国史跡として指定された姉小路氏城跡の保存と活用を目的としています。

2017年以来、市は本城に関する詳細な調査を進め、その結果を踏まえた地域活性化を図ってきました。このたび、姉小路氏城跡を含む古川城跡、小島城跡、野口城跡、向小島城跡、小鷹利城跡の5つの山城を紹介する「山城ガイド」が誕生します。これに伴い、10月25日に初めてとなるガイドツアーと講演会を開催することが決定しました。

【山城ガイドの魅力とは】
このガイドツアーでは、古川城跡と小島城跡を中心に、山城の防御施設や歴史的背景について、専門のガイドによる詳しい説明が楽しめます。特に、現地での見学会は多くの参加者から高い評価を得ており、見ているだけでは理解できないその魅力を、実際に体感することで深めることができます。

地元での学芸員によるガイドのニーズに応える形で、2025年には市民が山城ガイドとして活動できるようにウエイトを置いた講座が開かれました。この講座には22名が参加し、厳しい選考を経て15名がガイドとして認定されました。これにより、より多くの人々に山城の価値を若い世代にも継承するための道が開かれることとなります。

【ガイドツアーの詳細】
10月25日（土）には、古川城跡と小島城跡を訪れるガイドツアーが行われます。参加は無料で、一人で登山ができる方で各30名までの定員となっているため、早めの申し込みをお勧めします。悪天候時の中止情報も継続的に発信されるため、事前に登録した方には随時連絡が行われます。

また、同日に飛騨市役所にて講演会も開催されます。ここでは姉小路氏城跡の史跡指定に関する情報や、飛騨古川の山城の魅力についての講演が行われます。飛騨市の歴史に深く根ざした知識を得る機会として、多くの参加者が期待されています。

【ガイド本の販売】
更に、今回のガイドツアーに合わせて、山城ガイドを参照するための公式なマニュアルも準備されています。この『山城ガイドマニュアル2025～古川城・小島城編～』は、21世紀の新しい知識を持つ人々が伝統を受け継ぐための教科書として、一般にも販売される予定です。

今年の10月25日（土）は、飛騨市において歴史を体感する大変貴重な一日となります。山城の神秘に包まれたこの機会をお見逃しなく！