書泉の新たな復刊企画「Re文庫」の幕開け
株式会社書泉が、過去に発表された名作を再び世に送り出すための新たなプロジェクト「Re文庫」を開始しました。記念すべき第1弾として、双葉社の名著『Aクラス麻雀』の復刊が決定。予約開始は2025年9月19日からスタートします。この企画は、麻雀の名手とも称される著者・阿佐田哲也の技術を余すことなく集約したもので、麻雀愛好者はもちろん、勝負事に興味がある方々にとっても必見の一冊です。
復刊の背景と目的
「中世への旅」シリーズの成功を端緒に、復刊企画「書泉と、10冊」や「芳林堂書店と、10冊」が展開されてきました。これらは人気作品の重版を目指す取り組みですが、依然として読者の前に再登場を果たしていない名作が多く存在しています。そんな中、書泉と大日本印刷(DNP)が手を組み、「Re文庫」という新しいブランドを立ち上げるに至ったのです。
このプロジェクトでは、書店員が本当に届けたいタイトルを選び、数量限定で復刊を実現します。復刊取り組みの一環として、選ばれた書籍は読者の期待を一身に受け、再度市場に投入される形となります。
『Aクラス麻雀』の魅力
今回復刊される『Aクラス麻雀』は、麻雀の世界を深く理解するための高等戦術書として名高く、阿佐田哲也の文脈を通じて戦術の奥深さを伝える内容です。著者の名言にもあるように、麻雀はその人の生き様を映し出すゲームであるという特性が本書にも色濃く反映されています。
この本は、単なる技術書ではなく、勝負に挑む者としての姿勢についても触れた、深い思想が詰まっています。技術を学ぶ一方で、勝負師としての生き方や向き合い方についても考察が行われており、文学的視点をも持つ作品です。これにより、読者は何度読み返しても新たな発見を得ることができます。
コラボレーションの意義
書泉のブックタワーでの企画発案者である中薗さんは、「麻雀放浪記」を通じて麻雀を文学としたいという思いを持ち、この復刊時に改めて本書の関心を高めることができることに喜びを示しています。また、双葉社の担当者中阪さんは、阿佐田哲也の理論を知ることで自身の麻雀スタイルが変化した経験を語り、この本が多くの読者の手に渡ることを熱望しています。
予約と販売情報
予約の開始日は2025年9月19日(金)で、締め切りは2025年10月20日(月)となっています。お届け予定日は11月中旬を予定しており、店舗での販売も行われる予定です。詳細は書泉オンラインの公式サイトで確認できます。
まとめ
復刊企画「Re文庫」は、書店員が選ぶ「この本を届けたい」という思いを形にする取り組みであり、今回双葉社の名著『Aクラス麻雀』を通じてその意義を実感することができます。ぜひ、この機会を逃さずに、名作と再会を果たしてみてはいかがでしょうか。新たな読書体験が、あなたを待っています。