ReeNT、世界初の医療技術を実現するための資金調達を実施

ReeNTが目指す新たな医療技術の実用化

東京慈恵会医科大学で20年以上にわたる研究開発の成果を活かしたReeNTは、世界初となる“自家鼻腔粘膜上皮細胞シート”の実用化に向けて動き出しました。「医療革新」をスローガンに掲げる同社は、シリーズAラウンドの資金調達を行い、さらなる研究と開発を進めています。

スリリングな再発リスクへの挑戦

ReeNTが最初に挑むのは、再発リスクが高く、根本的な治療が望まれる真珠性中耳炎です。この疾患は、耳の中に膿が溜まりやすく、治療に苦しむ患者が少なくありません。特に、慢性的な中耳炎に悩まされる多くの人々にとって、根本的な解決策を提供することが求められています。2021年からは慈恵医大が医師主導型の治験を実施しており、その成果を引き継ぎながらReeNTは製造承認申請の準備を進めています。

耳鼻咽喉科領域での適応拡大

本技術は、真珠性中耳炎に留まらず、癒着性中耳炎や副鼻腔炎など耳鼻咽喉科の様々な疾患に対しても適応を広げる計画です。今後、これらの疾患に苦しむ多くの患者へ向けても、新たな治療法を提供できる可能性が期待されています。ReeNTの目指す医療技術の進化は、既存の治療法に新風を吹き込むでしょう。

海外展開と事業拡大

さらに、ReeNTは国内市場だけでなく、海外展開も視野に入れています。グローバルな医療市場において、同社の技術がどのように受け入れられるか、期待が高まります。海外市場に進出することで、さらなる事業拡大を遂げることが目標とされています。これにより、より多くの患者に希少で価値のある医療ソリューションを提供できる基盤を築くことができます。