POLAR SHORTCUT 1号ファンドの設立
株式会社POLAR SHORTCUTが、北海道エリアに特化したシードベンチャーキャピタルファンド「POLAR SHORTCUT 1号ファンド」を新たに設立した。このファンドは、地域のスタートアップ企業を対象に資金援助を行い、その成長を支えることを目的としている。
ファンド設立の背景
当社は2020年4月に設立以来、札幌を拠点にスタートアップ支援を続けてきた。この間に、北海道のスタートアップ環境の現状や課題について深く調査し、さらにこの地域の起業家の数が少ないことを痛感した。成功事例を生み出すことが、エコシステムの発展に欠かせないと考え、今回のファンド設立に至った。
スタートアップエコシステムが発展途上であるため、初期投資が得にくい状況が続いている。また、起業家への適切なフィードバックや支援が不足していることも、ビジネスを磨くうえでの障壁となっている。このような課題を解決するため、POLAR SHORTCUT 1号ファンドは単なる資金提供に留まらず、経営面や事業開発面でも手厚くサポートすることを目指している。
POLAR SHORTCUT 1号ファンドの概要
このファンドは、北海道を中心としたスタートアップに専念する地域特化型のシードベンチャーキャピタルだ。本ファンドは、国内有数のシードベンチャーキャピタルであるインキュベイトファンド株式会社の支援を受けており、LP投資家としても参画してもらっている。最大で3億円規模のファンド総額を見込んでおり、北海道に縁のある企業や個人投資家からの募集中だ。
投資対象は、シードラウンド初期のスタートアップであり、重点的に以下の領域に焦点を当てている。
- - 北海道の基幹産業である農水産業を中心としたDX(デジタルトランスフォーメーション)
- - 多様な地域特性を活かした宇宙ビジネス
- - 北海道大学の研究に基づくフード&メディカルイノベーション
- - 北海道ブランドを活用したD2Cビジネス
- - 過疎化が進む地域に必要とされるオンライン教育や医療、オンデマンド交通などのインフラビジネス
これらの分野において、地域に根ざした新たな産業の創出を目指し、積極的に支援してく方針だ。
代表者の経歴
POLAR SHORTCUTの代表取締役CEOである大久保徳彦氏は、北海道帯広市の出身。慶應義塾大学法学部を卒業後、ソフトバンクモバイル株式会社に入社し、プロジェクトリーダーとして新商品や新規事業の推進に携わり、社内表彰を受けた。
その後、動画制作のスタートアップ企業Crevoでは経営企画や財務、新規事業開発を担当し、2020年に札幌に拠点を移してPOLAR SHORTCUTを設立。2021年にこのファンドを組成し、地域のスタートアップ支援に尽力している。
会社情報
株式会社POLAR SHORTCUTは、2020年4月に設立された会社で、北海道のスタートアップを支援するために設立された。企業の成長を助けるため、経営や事業開発に関するトータルサポートを提供することを目指している。
この新ファンドが北海道のスタートアップエコシステムにどのような影響を与えるのか、今後の展開に期待が寄せられている。