アイルランドの新キャンペーン
2022-09-06 16:33:47

アイルランドのビーフとラム、日本市場での新キャンペーンが始動

2022年9月1日、アイルランド政府食糧庁Bord Biaは、日本で新しいユーロピアンビーフ&ラムキャンペーン「アイルランド、自然との共生」を始動しました。この取り組みは、2017年から2020年までの期間に行われた第一期キャンペーンを基に、アイルランドのビーフ&ラムの品質と持続可能な生産を国内外に広めることを目的としています。

このキャンペーンは、2022年から2024年の3年をかけて実施され、アイルランド産のビーフ&ラムをアピールすることによって、EUとアイルランドの強みを再確認することを目指しています。特に、潜在力が高い日本、韓国、中国、アメリカといった市場をターゲットとして、合計480万ユーロが投資されます。これにより、さまざまなプロモーション活動が行われる予定です。

新キャンペーンのローンチイベントには、アイルランド閣僚使節団の一員として、主要取引先12社が集まり、Bord Biaのビジョンが共有されました。イベントの翌日、東京での業界セミナーでは、アイルランドの農業・食糧・海洋大臣チャーリー・マッコナローグ氏や、ダミアン・コール駐日アイルランド大使が参加し、アイルランドのビーフとラムの生産方法について講演しました。

ダミアン・コール大使は、「アイルランドと日本の関係を強化することは、私にとって光栄な任務です。新キャンペーンは、日本とアイルランドの企業間のパートナーシップを育むための一助となるでしょう」と趣旨を述べました。一方、チャーリー・マッコナローグ大臣は、「アイルランドは高品質で持続可能な農産物を提供する国であることを約束します。このキャンペーンは、アイルランドの農産物のマーケティング強化に寄与するでしょう」と期待を寄せました。

Bord Biaの暫定長官、マイケル・マーフィー氏は、アイルランドから日本への食品・飲料の輸出が今年上半期に驚異的な成長を遂げたことを強調しました。特に食肉部門での成長は、アイルランドの生産者と日本のパートナーの尽力によるものだとし、このキャンペーンを通じてさらなる市場認知度の向上を期待しています。

イベント後には、アイルランドの食肉輸出業者とのネットワーキングセッションが行われ、関係者の交流が深まりました。このキャンペーンでは、350以上の主要取引先や意思決定者を対象に、見本市やトレードセミナーなど多くの機会を提供し、アイルランド産のビーフとラムを広く知ってもらうことを目指します。

特に注目すべきは、Bord BiaがAR技術を活用し、日本のウェブメディア関係者をアイルランドに招待する計画もあることです。これにより、現地での体験を通じて、アイルランドの食品生産の背景を深く理解してもらうことを狙っています。

経済的な側面にも目を向けると、アイルランドは2021年に日本市場に1億7400万ユーロ以上の食品・飲料を輸出し、前年から20%も増加しました。特に、ビーフの輸出は驚くべき成長を見せており、2020年から2021年にかけて300%の増加を記録しました。この背景には、日本市場における牛内臓肉や冷凍ビーフの需要が大きな影響を与えています。アイルランドは2019年に日本のラム肉市場へのアクセスを得て以降、さらなる輸出機会を模索しています。このキャンペーンを通じて、アイルランド産ビーフとラムの輸出が1160万ユーロ増加すると期待されており、今後の展開が注目されます。

会社情報

会社名
アイルランド政府食糧庁(ボード・ビア)
住所
東京都千代田区麹町2-10-7アイルランドハウス1F
電話番号
03-6261-6050

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