毎日新聞の「えらぼーと」が衆院選に登場
2024年の衆議院選挙に向けて、毎日新聞が新たに提供するサービス「えらぼーと」が、10月16日から始まりました。このツールは、英語の「vote」(投票)と「match」(一致する)を組み合わせた「ボートマッチ」に基づいたもので、オランダで生まれ、主にヨーロッパで広がっています。日本では2007年の参院選で初めて導入されて以来、衆院選や東京都知事選などで12回実施され、今回が13回目です。これまでにおよそ450万人の利用者がいるこのサービスは、今や多くの国民にとって重要な投票支援ツールと化しています。
「えらぼーと」の仕組み
「えらぼーと」は、実際に立候補者に対して実施された政策アンケートのデータを用いています。ユーザーは、立候補者と同じ質問に回答することで、自分の考えがどの候補者や政党と一致しているかを数値で確認できるのです。このプロセスは、選挙の争点や政治的課題について考えるきっかけともなり、投票先を決める際の参考になります。
質問数は全部で25問あり、2021年からは若者団体「NO YOUTH NO JAPAN」に協力をお願いし、一部質問を提案してもらっています。また、新たに導入されたLINE公式アカウント「えらぼっと」では、利用者の投票行動をサポートするために、選挙の基礎知識や投票に関する情報を簡単に取得できる仕組みが用意されています。
特徴と使い方
「えらぼーと」の特長は、簡単に立候補者との一致度がわかるところです。ユーザーが答えた質問の中で「重要」と考えるポイントを絞り込み、さらに詳細な一致度を確認することも可能。立候補者個人や選挙区、政党といったさまざまな角度から検索できるので、自身の意見に合った候補者を見つける時間が短縮されるでしょう。これらの機能は、ニュースサイトとの連携によって選挙報道や候補者名鑑、政治に関する特集ページへも簡単にアクセスできるようになっています。
利用には、パソコン、スマートフォン、タブレットからアクセスでき、毎日新聞のトップページの「えらぼーと」のバナーをクリックするだけ。サービスは無料で、何度でも利用できるため、気軽に自分の意見と候補者の考えを比較できます。
質問内容の更新とサービスの継続
投開票後は、当選者の情報を追加し、比較できるようにデータを更新する計画も立てられています。利用者からのフィードバックを受けて、順次機能改善を行っていくとのこと。こうした取り組みは、毎日新聞の政治に対する関心を高めるための新しいステップとなっています。
まとめ
「えらぼーと」は、多くの人々が選挙に興味を持ち、もっと政治に関わるきっかけを提供してくれることでしょう。今後の衆院選に向けた準備として、ぜひこのツールを活用してみてはいかがでしょうか。正確な情報に基づいて、自分に合った候補者を見つけ、賢い投票を行うための大きな助けになるはずです。