スタートアップ企業の実態
2019-05-27 11:01:14

スタートアップ企業に対する上場企業の期待とイメージ調査結果

スタートアップ企業に対する上場企業の期待とイメージ調査結果



国内最大級のスタートアップコミュニティを抱えるCreww株式会社が実施した、「上場企業から見たスタートアップ企業に関する意識調査」の結果が明らかになりました。この調査は、2019年3月に従業員規模1,000名以上の上場企業の役職者を対象に行われ、200名からの有効回答を基にしています。今回の調査は、日本におけるスタートアップ企業の影響力や期待される役割を探り、大手企業との関わりの実態を把握することを目的としました。

スタートアップ企業の認知度と関わり


調査によると、スタートアップ企業の認知度は高く、上場企業の役職者のうち約48.2%がその存在を知っていると答えました。また、スタートアップ企業との実際の取引や協業経験があると答えたのは41.5%に達し、スタートアップ企業が大手企業にとって身近な存在であることがうかがえます。

知人または友人がスタートアップ企業で働いていると回答した割合は24.5%。今後のスタートアップ企業との関与が期待される背景があります。この結果、独自の技術やアイデアから生まれるビジネスモデルがどのように評価されているのか、その影響力についての理解が深まります。

イメージするスタートアップ企業の分野


スタートアップ企業が主要な技術領域として認知されているのは「AI」で68.0%、次いで「フィンテック」、その後に「IoT」と続きます。取引経験者の回答では「フィンテック」がトップとなり、これらのテクノロジーに対する市場からの期待が高いことが示されているのが興味深い点です。

ポジティブ・ネガティブの印象


スタートアップ企業に対するポジティブな印象としては、技術革新と少数精鋭の迅速な決断力が評価される一方で、ネガティブなイメージには企業の信用力や安定性の不足などが挙げられています。非常に興味深いのは、取引経験のある人々が持つ印象について、ポジティブな要素が多くみられる結果です。「仕事が速い」「小回りが利く」などの特性が評価され、「発想の豊かさ」が技術革新の源にあると感じられています。

スタートアップ企業への転職希望


さらに、スタートアップ企業に転職したいと考えている方は全体で24.5%、中でも取引経験者においては45.5%という高い割合であることが明らかに。また、転職希望の理由には「自分の可能性を試したい」「能力次第で評価されるから」などがあり、スタートアップ環境での成長意欲が高いことが示されています。

オープンイノベーションの取り組み


オープンイノベーションに対しては、72.5%の人が知識を持っており、77.5%の方が興味を持っていると回答。この取り組みには、独自のアイデアや技術、行動力が求められており、協業の成功に向けた期待が寄せられています。

結論


この調査結果から、スタートアップ企業は大手企業にとって既に重要なパートナーであり、技術やアイデアの源として認知されていることがわかります。また、大手企業との協業の可能性やオープンイノベーションへの期待が高まっていることから、今後の成長に向けた重要な指標となるでしょう。これからのスタートアップ企業と大手企業との連携に目が離せません。

会社情報

会社名
Creww株式会社
住所
東京都目黒区青葉台1-18-14 3F
電話番号

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