第15回メープルスイーツコンテスト:5年ぶりの開催で豪華受賞作品が誕生!
2024年11月7日、カナダ大使館にて「第15回メープルスイーツコンテスト」の表彰式が盛大に行われました。5年ぶりの開催となった今回は、洋菓子、パン、和菓子の3部門で激戦が繰り広げられ、応募総数88点の中から、見事な腕前を持つ3人の受賞者が選ばれました。
各部門の受賞作品と、その魅力に迫る!
洋菓子部門最優秀賞は、ウェスティンホテル東京の大谷美侑さんが獲得。「Maple Gift」と名付けられた作品は、カナダからの贈り物、自然の恵みをテーマに、オペラを意識した繊細な層構造が特徴です。バタークリームとガナッシュ、レモンクリームの絶妙なバランスが、メープルのコクと甘み、レモンの酸味を際立たせています。見た目にも美しく、メープルの切手と郵便を模した飾り付けが、カナダへのオマージュを感じさせます。
パン部門最優秀賞は、東京製菓学校の石川光治さんが受賞。「楓紋(かもん)~秋の訪れ~」と名付けられた作品は、クロワッサン生地とシフォン生地の食感の融合が斬新です。カナダの国旗をイメージしたバイカラーの生地は、秋の紅葉を思わせる美しい見た目も魅力。5種類の豆をメープルシロップで煮詰めた、香ばしい風味もポイントです。
和菓子部門最優秀賞は、百花園の太田新太郎さんが受賞。「秋彩(しゅうさい)」と名付けられた作品は、秋の自然の豊かさをテーマに、紅葉を模した美しいフォルムが印象的です。ピーナッツとブロンドチョコのコク、メープル寒天の食感、メープルかぼちゃ餡の優しい甘みが三位一体となり、口の中に広がるハーモニーが絶品です。
審査員にも注目!業界のトップがその実力を評価
今回の審査員には、各部門の第一人者である錚々たるメンバーが名を連ねました。洋菓子部門には柳正司氏(一般社団法人日本洋菓子協会連合会)、パン部門には志賀勝栄氏(シニフィアン シニフィエ)、和菓子部門には梶山浩司氏(東京製菓学校/東和会)が選出。厳しい審査を経て選ばれた受賞作品は、まさに実力派ぞろいです。
コンテストの意義:メープル製品の認知度向上に貢献
「メープルスイーツコンテスト」は、日本の製菓・製パン業界の有望な人材の発掘と、カナダ産メープルシロップ・メープルシュガーの認知度向上を目的として、2006年から開催されています。コロナ禍での中断を経ての開催となった今回は、関係者にとって感慨深いものとなりました。受賞者の方々、そして関係各所の皆様、誠におめでとうございます。今後の活躍にも期待が高まります。
15周年記念レセプション:カナダ大使館からの感謝状贈呈
表彰式に併せて開催された15周年記念レセプションでは、日本におけるメープル製品の普及に貢献した日本洋菓子協会連合会と全国和菓子協会に、カナダ大使館から感謝状が贈呈されました。これは、このコンテストが日本におけるメープル製品の認知度向上に大きく貢献していることを示す、大きな証と言えるでしょう。
未来への展望:メープル製品の可能性を広げる
このコンテストは、これからも日本の製菓・製パン業界を牽引する人材の育成と、メープル製品の可能性を広げるための重要な役割を果たしていくことでしょう。今後のメープルスイーツ界の動向から目が離せません。