地域発展を目指す「まちのね浜甲子園」が住民主体の運営に移行

地域発展を目指す「まちのね浜甲子園」の新たな一歩

兵庫県西宮市に位置する浜甲子園団地。この団地は、1962年に建設され、その後の時代にそぐわなくなったため、UR都市機構が中心となり、建替え事業が進められました。再生計画の一環として設立された「まちのね浜甲子園」は、地域の住民と活動者が運営の中心となる新たな体制へと移行しました。

まちのね浜甲子園とは

「まちのね浜甲子園」は2016年に設立されたエリアマネジメント組織です。まずは地域のコミュニティを活性化するために、さまざまなイベントやプロジェクトを展開しています。特に、地域住民のニーズに応じた活動を実施することで、地域への愛着を育て、住民同士のつながりを深めることに力を注いでいます。

この6年間、地域拠点を運営し続けてきたという実績は、若い世代の住民が積極的に参加するきっかけとなりました。これは、従来の地縁活動とは異なる、新しい形の地域コミュニティが形成されつつあることを示唆しています。

新体制への移行

最近行われた総会において、地域住民や活動者から選出された理事・監事の承認を経て、運営は地域住民主体へと移行しました。UR都市機構とHITOTOWA INC.は、引き続き正会員としてサポートを行います。この新しい体制においては、より持続的かつ包摂的なコミュニティ形成が目指されています。

新たに設立される「MACHINONE:Bit（まちのねビット）」を通じて、地域の課題意識に寄り添うワークショップやイベントを通じてコミュニケーションを促進。これにより、新しい担い手の育成も図られています。

浜甲子園団地の再生プロジェクト

浜甲子園団地の再生事業は、UR都市機構が2001年から進めているもので、敷地の整備に関してもさまざまな取り組みが進行中です。団地内には公園や高齢者施設、商業施設などが整備され、居住環境が飛躍的に向上しています。

また、エリア全体のコミュニティ形成を目的に、エリアマネジメントの具体化に向けて事業パートナーとの連携を強化してきました。こうした活動が地域の魅力を高め、住民が誇りを持てるまちづくりに貢献しています。

具体的な活動内容

「まちのね浜甲子園」は、地域活性化を目指す様々なコミュニティ活動を行っています。地域住民との交流を促す場として利用される「HAMACO:LIVING」、健康的なメニューを提供する「OSAMPO BASE」、地域の学びの場として機能する「HAMACO:CLASS」など、複数の拠点が運営されています。

さらに、ハンドメイド雑貨の販売や、地域の子育て支援を目的としたイベントも定期的に開催。これらの活動に多くの住民が参加し、地域全体が活気づいています。特に、「まちピカ大作戦」は、地域住民が協力して公園の清掃を行うイベントで、環境意識向上を図る重要な活動となっています。