エシカルなカシミヤブランドが女性の活躍を支援する理由とは

エシカルなカシミヤで女性の活躍を応援するブランド「CASHMIKA」

モンゴル産の最高級カシミヤを使用したアパレルブランド「CASHMIKA（カシミカ）」が、東京都豊島区から東京、神奈川、大阪で10月から冬季限定のポップアップショップをオープンします。このブランドは、元政治家でありデザイナーの小野田みか氏が代表を務めており、女性の活躍やモンゴルの遊牧民の生活をサポートする取り組みを行っています。

モンゴルの砂漠化とカシミヤの必要性

小野田氏は、現代のライフスタイルの変化によりカシミヤ製品の需要が急増している一因と考えています。リモートワークの普及が進んだ結果、カシミヤのような高級素材を使ったカジュアルな服装が好まれる傾向にあります。しかし、安易な生産が広がる中、モンゴルでの砂漠化が進行しています。遊牧民がカシミヤヤギを飼育する際、放牧のし過ぎが原因で国土の8割が砂漠化の危機に瀕しているのです。

エシカルカシミヤの取り組み

「CASHMIKA」は、モンゴルから原毛を直接調達し、現地で加工することで遊牧民の現金収入を向上させ、女性の雇用創出に貢献しています。小野田氏は、議会議員としての経験を生かし、毎年何度もモンゴルを訪れて遊牧民と直接対話をし、適正取引に努めています。今年、彼女はモンゴルのカシミヤ業界から感謝状を授与されるなど、その活動が評価されています。

ブランドの魅力とデザイン

小野田氏が手掛ける「カシミカ」の製品は、モンゴル産の最高級カシミヤを使用した具合が特徴です。その洗練されたデザインには女性をより美しく見せる工夫が凝らされています。例えば、立体的なシルエットを持つワンピースやポケット付きのマントなど、日常使いから特別な場面まで活躍するアイテムが揃っています。

「ポンチョは腕を上げずに羽織れるので四十肩の私にぴったり」「おしゃれになれるワンピースは展示会やディナーにも便利」といったお客様からの声も多く、人気が高まっています。売上は昨年比で倍増し、地道な取り組みへの支持を感じる瞬間でもあります。

デザインの力で女性を勇気づける

小野田氏は、デザインが持つ力によって国や社会を越えて女性を支援したいと考えています。モンゴルの美しい自然の恵みを最大限に活かし、カシミヤの温もりを世界中の女性に届けることで、彼女は活動を通じてモンゴルと日本を繋ごうとしています。

「自然を守り、その恵みを人々と分かち合う。この思いが私の原動力です。世界市場での受注が成功すれば、モンゴルの女性たちの地位向上にも繋がる」と語る彼女。ポップアップショップでは新作のワンピースやセーター、マフラーなどが揃っており、この機会にその魅力を体験してみてはいかがでしょうか。