タイグエン大学でのキャリアガイダンス
2024年10月13日、ベトナム北部のタイグエン大学の情報通信技術大学(ICTU)にて、株式会社ウィザスとその現地パートナーであるNiX Educationが共同で行ったキャリアガイダンスが行われました。このプログラムには約150名の学生が参加し、日本のIT業界におけるキャリアパス、就職活動に必要なスキル、さらには日本語の重要性についての情報が提供されました。
背景と課題
日本のIT業界は、急速な技術革新と共に人材不足が深刻な問題となっています。2030年には、約79万人のIT人材が不足すると予測されており、この状況を克服するためには、海外からの優秀な人材の確保が求められます。一方で、ベトナムは1億人を超える人口を持ち、平均年齢が約33歳と若い層が多く、IT教育に重点を置いています。特に、幼少期からプログラミングやパソコン教育に接している世代が増えているため、今後ますます優れたIT人材が育つ環境が整いつつあります。
ガイダンスの内容
キャリアガイダンスでは、ICTUが実施するシステムエンジニア育成プログラムの詳細や、就職に向けた自己成長の重要性について講演が行われました。質疑応答では、日本のIT市場に対する質問や、求められるスキル、日本語の習得レベルについて多くの質問が寄せられ、参加学生の関心の高さが伺えました。
ウィザスは、NiXと連携して、システムエンジニア育成に特化した教育プログラムを提供しています。日本語教育とITスキルを組み合わせ、産学連携の体制を通じて、学生たちが日本企業で活躍できる人材へと成長できるよう支援しています。今後もこの取り組みを通じて、国を越えた人材交流と育成に力を入れていく考えです。
企業の役割
ウィザスは「顧客、社員、社会への貢献」を企業理念に掲げ、教育分野での人材育成を重要視しています。高校・大学事業や学習塾事業、グローバル事業を通じて、それぞれの夢の実現をサポートしています。また、グローバル社会でも活躍できる人を育てるため、より高い教育の実現を目指しています。
一方、情報通信技術大学(ICTU)は、タイグエン大学傘下の大学として、約10,000名の学生に情報技術、テクノロジー、経済・マネジメント、芸術・メディアなどのプログラムを提供し、IT分野の人材育成に力を注いでいます。
今後の展望
このような取り組みを通じて、ウィザスとNiXは、次世代のIT人材を共に育てていく方針です。教育を基軸としたグループ協業のシナジー効果を生かし、「学ぶ」「働く」「繋ぐ」ことの重要性を広めていくことで、グローバル社会で価値を持つ人材を育成し、持続的な成長を目指していくことが期待されています。