飛騨市図書館が大きな改革を実施!
岐阜県飛騨市にある飛騨市図書館は、2016年公開のアニメ映画『君の名は。』のモデルとして、全国的な知名度を誇っています。市民はもちろん、全国からの聖地巡礼客も足を運ぶため、多くの利用者に支持されてきました。しかし、昨今のインターネットや電子書籍の普及、さらにコロナ禍の影響で、年間の利用者数が13万人から8万人へと大きく減少してしまいました。
新たな取り組み
飛騨市図書館は、利用者にとって魅力的な空間を提供するため、いくつかのプログラムを展開してきました。2013年には子供たちを誘致するための「こどものじかん」を開始し、館内BGMを流したり、2021年には「みんなのじかん」と名称を変更するなど、全年齢層が楽しめる環境作りを進めています。また、2015年にはジャズライブを開催し、特に官能小説の朗読ライブは多くの関心を集めました。
2023年には地元高校生のアイデアから生まれた「図書館カフェ」を実施し、コーヒーなどの無料サービスを提供。特にテスト期間中には多くの学生が利用するといった新たな取り組みも実施されました。
図書館のイメージを刷新!
それでもなお、多くの人が『図書館は静かに読む場所』と感じており、子育て世代や学生が利用しづらい状況が続いていました。こうした状況を打開すべく、飛騨市図書館は15周年を迎える2024年に、さらなる改革に着手します。新しいライブラリーの理念は、単なる読書の場ではなく、交流の場としての機能強化にあります。
新たな利用スタイル
2024年6月1日より次の6つの改革が実施されます。まず、おしゃべりOKの文化を根付かせるために、知り合いとお話したり、友達との待ち合わせにも利用できる昨今のニーズに応える空間を提供します。静かに読書や勉強をしたい方のためには「情報発信室」を設けます。
さらに、飲み物の持ち込みが全フロアで可能となり、1階でもお好きな飲み物を楽しむことができます。学習やリラックスに最適なグループ学習席も登場し、友人や同僚とともに勉強したり、ボードゲームで息抜きをすることも可能です。
利用者が自由に使える「情報発信室」は、事前申し込みが不要になり、誰でも利用できるようになります。また、8月からは個人ブースも設置され、特にリモートワークや集中したい方に最適な場所を提供します。
地元資源を生かして
最後に新設される「観るふるさとコーナー」では、飛騨市に関する映像資料を視聴できるスペースを設け、皆さまに飛騨市の魅力を再発見してもらいたいと考えています。もちろん、利用者カードが必要ですが、映像資料を気軽に楽しめる体験を提供します。
お問い合わせ先
飛騨市図書館へのお問い合わせは、担当の西倉に直接お電話いただくか、公式サイトで最新情報をご確認ください。電話番号は0577-73-5600です。日々進化を遂げる図書館で、多くの皆さまにお会いできることを楽しみにしています。